2009/10/29

【今日の言葉019】

ゆっくり確実に取り組もう。
永く残るものを仕上げるにはそれなりの時間が必要だ。



#と、考えればいつかスランプは抜け出せそうです。

2009/10/27

確証バイアスと品質工学

例えば、直交実験についてであるが、実験するときの心構えは次のうちどちらだろうか。

 a. 自分の推測(仮定)が正しいことを確かめよう
 b. 自分の推測(仮定)が間違ってやしないか調べよう

a.の心よりもb.の心のほうが客観的な見方を促すという研究結果がある。
自分が思い込んだ仮説を裏付けるデータばかりに注目していないだろうか。
(たとえば、再現実験でSN比が再現したから、その実験は正しいというような)

自分の仮説を否定するデータ(再現しない)というのは、確かに本人にとって
受け入れがたい結果ではあろうが、新しい展望を開くきっかけにはなる。

むしろ逆に自分の仮定が否定される結果を気に留めないという傾向が
あるとすれば、これはオカルトや非科学的な信仰に結びつきやすい。

すでに持っている思い込みを否定されるというのは不愉快なものであるが、
思い込みの確証ばかりに目が向くというのも危険な傾向である。

これを心理学の用語では「確証バイアス」といっている。
品質工学の直交実験が反証主義--つまり、失敗した実験こそ
意味があるということ--であるというのは、確証バイアスへの
警鐘の意味も込められている。

かの田口博士いわく、
「失敗した実験にしか興味がない」

【今日の言葉018】

簡単なことは難しく、難しいことは簡単だと考えよう。

#簡単だと思うことはミスを犯しやすいし、難しいと思うことはプレッシャーになる。
 逆に考えることでいい結果になりそうですね。

2009/10/26

【今日の言葉017】

多くの人は無難な考えに流されやすい。

そして、分からなくなったら人についていく。

#自分が拠って立つところを見失ってはいないか?を自問する言葉。
 最後は自分で決めて行動するしかない。

2009/10/25

【今日の言葉016】

制約が厳しすぎる課題は、その本質が見えていない。

#下流で後始末しようとするとどうしてもこうなりますね。
 設計変更が出来ない、納期が迫っている、スペックが決まっている・・・

2009/10/22

【今日の言葉015】

能力を示したいなら、まず誠実さから。


#仕事はまず個人の信頼関係からですね。

2009/10/21

【今日の言葉014】

Life is too short to be little.



#英国政治家のディズレリの言葉だそうですが、これは中学の
卒業文集で、英語の先生より教わった言葉。
 「人生は、自分が小さくなっているには短すぎる」

2009/10/20

【今日の言葉013】

チャレンジするからこそ人生は素晴らしい。

#気持ちを、前へ、前へと押し出してくれる力強い言葉です。

2009/10/19

【今日の言葉012】

感性は情報量に比例する。


#黒澤明監督の「創造とは記憶である」にもつながる名言。
 知っていることを多くすることと、情報をキャッチするアンテナの感度。
 課題に対する意識があれば、突然「ひらめき」が生まれます。
 [001]にも紹介したセレンディピティもまさにその類型ですね。

2009/10/17

教える側の責任

 自分が多少なりとも体得したところによると、品質工学は実践の学問であり、これはいわば自転車に乗るようなものであると思っている(スキーでも水泳でもいいのであるが)。

 品質工学の数理やパラメータ設計の分析をいかに説明しようとも、聞き手が実践し体感したものでなければ品質工学がどういうものかはピンとこないと思う。ちょうど、自転車の載り方を教えるのに、自転車の材料や構造、機構について説明しても、それを乗りこなすことができないのと同じである。自転車は自分で乗ってみて失敗しながら練習を重ねてこそ乗れるようになるのである。

 一方、速く走れて、丈夫で軽い自転車を作ろうとする、自転車の開発の側に立ってみると、これは材料や構造の知識が必要である。品質工学でも、品質工学自身を研究する立場であれば、数理の理解は避けて通れない。

 しかし、自転車の乗って便利に生活したい、サイクリングを楽しみたいという程度で品質工学と付き合い、業務に役立てようとすれば、数理は計算機に任せて、うまく乗れるようになるまで経験者にアドバイスを受けながら体得すればよい。

 大切なことは、普及・教育側としても、自転車の材料や構造を説くのではなく、サイクリングの楽しさを説くように、品質工学の成功事例を紹介して、その便利さや成果をアピールすることで、聞き手にも「乗ってみたい」という気にさせることができるのではないか。

 品質工学の数理や哲学に傾倒した説明が多い現在、普及・教育側の発想の転換が求められているのかもしれない。つまり、品質工学を研究開発する立場での説明は無用で、いかに成果を出すための方法を伝授できるかである。

(かといって、このブログに関しては、独自色を出したいので、入門者向けの易しく教える巷のページにする気はないのであるが。。。)

 品質工学に限らず、その道の達人と広める人とは別であることが多い。達人が極めたワザを、万人が理解できるように翻訳して指導や普及する役割が(特に企業では)大切だ。現時点では、1つの企業で品質工学を志す者はそう多くはないので、道を極める人と広める人が同じという点にどうしても無理があるように思える。

【今日の言葉011】

リーダー不在は自分にとってはチャンスだ。
一所懸命やれば、周りがリーダーと認めてくれる。

#とにかく出し惜しみせず、周りを幸せにすることに全力をつくせば、結果はついてくる。

2009/10/16

【今日の言葉010】

人を説得しようとすれば、自分がまず感動し、自分を説得することから初めなければならない。

#受け売りでは人を動かせない。まず自分を説得し、感動することからですね。(英 カーライルの言葉)

2009/10/15

【今日の言葉009】

感情と反応の間にスペースを。


#「カッ」となる前に深呼吸。まず相手の話を聞くところからですね。

2009/10/14

【今日の言葉008】

大慌てで仕事するのは、大天才か愚か者だけだ。

#あせらない、あせらない・・・。

2009/10/13

【今日の言葉007】

深く考えず、自動的に答えを出しているとき、競争力はなくなっている。


#とにかく直交表で、とパラメータ設計のフォーマットどおりに実験しているときは危険。
 いつでも「何のためにそれを行っているのか」という目的意識が大切ですね。

2009/10/12

ワインに合うメニュー


今日は立派なローズマリーをかみさんの友人から頂いた(左上)。

茎がとてもしっかりしているので、葉っぱをパラパラと振りかけて使うのではなく、マリネしたポークに串刺しにしてオーブン焼きに(右上)。冷たい白ワインに合う豪快な料理が一丁あがり。

付け合せにごろごろのベーコンを入れたラタトゥイユ(左下)と、フォカッチャ(右下)。

無国籍洋風家庭料理というところか。簡単にできたわりには結構いけた。

ちなみに、ワインはオーストラリア白ワイン。2本で1500円だったが、美味。円高も悪いことばかりではない。

【今日の言葉006】

完璧主義になりすぎると実現のための選択肢が少なくなってしまう。

「この程度でも十分」と想いながら進み続けると、難しい理想にもいつの間にか近づいているものだ。


#理想を求めて技術開発するのと、妥協を求めて技術開発するのと、おのずと結果が違ってくるという名言がありますが、かといっていつも完ぺき主義に陥っていては何も進まない。難しい理想に近づくためには、毎日の一歩一歩の前進が必要なんですね。


2009/10/11

【今日の言葉005】

創造的手段を思いつくための3条件

(1)切羽詰ること(必死に集中して)

(2)客観的に見る(一度問題から離れてみる)

(3)良いイメージをもって諦めない




#(2)で、一度問題から離れてみる大切さはよく経験しますね。私の場合通勤中の自転車の上でよくアイデアが出ます。学生時代、答案を提出した直後に答えを思い出した記憶、ありませんか?

2009/10/09

【今日の言葉004】

否定的な人というのは自分の気持ちをストレートに伝える気が小さすぎる人です。


#だからダメ出しされても、いったん受け入れることが大切なんですね。何かの本で読んだ言葉。

2009/10/08

【今日の言葉003】

恐れてはいけない。まだ準備が足りないだけだ。


#そう思えることができれば少しずつでも前に進めますよね。

2009/10/07

【今日の言葉002】

成果の量=成功-失敗

成果の質=成功+失敗


#失敗を糧にできる、すきな言葉の1つです。出展不明。

2009/10/06

【今日の言葉001】

QE推進者のための「今日の言葉」を新設しました。
書籍や研究会の発言から「これは」と思うものを不定期で紹介します。

「待ち構えた知性」にだけチャンスが訪れる。童心を持ち、好奇心が旺盛で、何事 にも興味を持ち、探求に意欲を燃やせる人間は創造性に富み、予期しなくともセレンディピティを発揮することができる。

(ノーベル化学賞白川秀樹,第3回品質工学による技術開発フォーラム,20070216)