2011/07/31

帰還報告

今年も北海道に行ってきました。7/23~7/30の8日間です。

昨年8月の休みに行ったのに懲りて(暑いし、人が多いし、花の見ごろも終わっている)、休暇を取って7月の旅行に戻しました。

特徴的だったのは、震災(原発)の影響でか、外国人旅行者が激減していたこと。

詳細は写真とともに追って。
まずは無事帰還のご報告まで。

2011/07/22

【今日の言葉094】

「ここでうまくいけば、どこへ行ってもうまくいくさ」

#フランク・シナトラの名曲「ニューヨーク・ニューヨーク」より。

「シナトラテスト」という言葉がある。そのテストに合格すればそれだけで、その分野全体に信頼性を確立することになる、と言う意味である。

転じて品質工学でも、開発上流での機能性評価、ロバスト設計がこれに相当しますね。

2011/07/19

Quality For Kids

ASI(American Supplier Institute)の田口伸先生(CEO)より、関西品質工学研究会に下記のお知らせがありましたので、ご本人の了解を得てお知らせします。

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以下中学校におけるQE 教育「Quality for Kids」に関して説明させていただきます。
現在ASIのNon-Profit 部門で子供達(小学高学年から高校生、主に米国のJunior High School、6年生から8年生)相手に品質を教えるというInitiativeを展開し始めました。Michigan州のBloomfield市 やBirmingham 市のアッパーミドルの学校区と貧困区を含むPontiac市の学校区で始めて1年経ちました。内容は「顧客の声Voice of Customer」を聞きお客さんの満足できる製品・サービスの企画づくりの重要性と、それを簡単なタグチメソッドで最適化するというものです。教育の質を良くするためにどうするかという議論、とくにSTEM (Science, Technology, Engineering & Math) の教育・「理系離れ」が問題になっています。
教育の質を上げるためには、「子供達に品質を教える」のが一番の近道というのがQuality for Kidsの基本概念です。
やっているのは、大きく分けると品質機能展開と品質工学の2分野です。以下のような活動をしています。

• 「生徒」「教師」「親」「大学」らの声を集めて彼らの要求やニーズとその声の強さを整理して、現状との比較をし「何をどれだけ改善すべきか」という戦略的ターゲットを洗い出して、学校としての事業プランをたてる。 (品質機能展開)
• 製品・サービスに対して顧客の声を集め整理した品質表を作成する。(品質機能展開)
• 実験計画を応用する。

1. 独楽のスピン時間の最長化、二酸化酸化炭素ロケットの上昇距離の最長化、小型風車による発電効率の最適化、波のエネルギーの最適化、シミュレーションによる楽しいジェットコースターの設計など物理的なシステムの最適化を実際20件ほどやりました。まずは理系の先生相手に2時間の研修をして実際に実験します。先生たちがある程度理解したら、先生と共に生徒たちと実験します。先生達も喜んでいますし、子供達の理解度は上々です。これをやることによって中学生がテーマ選択・実験の計画・実験とデータ収集・要因効果図の作成・データ解析・確認実験をしてレポートを作成することは製品企画・科学や物理の応用・データと事実に基づいた洞察・グラフ作成とその解釈のみならず、改善の基本であるPlan-Do-Check-Act を経験することになります。

2. 美味しい野菜の調理法の最適化。ブロッコリー、ニンジン、アスパラをやりました。調味料の種類や熱の加え方などを制御因子にとって最適します。データは物理量がないから評価得点ですが、充分うまくいっています。我が家でも娘3人とオムレツの最適化をしました。その資料を添付します。米国では子供の肥満が大きな社会問題になっていて、これらのテーマは追い風を受けています。

3. 家庭菜園における食物の歩留まりの最適化

• 「生徒」「教師」「親」「大学」らの声を集めて彼らの要求やニーズとその声の強さを整理して、現状との比較をし「何をどれだけ改善すべきか」という戦略的ターゲットを洗い出して、学校としての事業プランをたてる。 

• 子供たちによる自分の「ビジネス・プラン」の作成


例えば「最適化された美味しい野菜」は中学校の昼食時に、子供達が発表して生徒や審査員に審査してもらいその様子はデトロイトのTVニュースで放送されました。新聞にも出ました。PRの専門家も使っています。
今までは3校相手に無報酬でやっていましたが、9月からは4校に増えて1校につき小額の契約がとれています。州政府や連邦政府からのGrantを受けてお金と人を集めるべく計画しています。 John Prepolec という人物をやとって事務局長をやってもらっています。Johnと意気投合してQFKを始めたのです。彼は優秀な人物です。
Pontiac とBirminghamの2校が「風車による発電効率の最適化」を発表するミニシンポジウムを開催します。将来的に日本の中学校からも参加してもらいたいと考えています。例えば、以下のような活動です。

 10ぐらいの生徒がチームを組み、「小型風車による発電効率の最適化」をします。風車の設計因子で実験を組んで(2時間3回)、実験し(半日1回)最適化のためのデータ解析をし確認実験(2時間2回)をしレポートにまとめるというものです。それをシンポジウム(ネットでも渡米してでもOK)で発表する。チームは複数でも良い。時間はあくまで目安です。

1) このテーマは原発問題を受けて、代替エネルギー開発という追い風を受けています。

2)このために事前に先生に対する2時間ほどのセミナーと打ち合わせをします。

3) 「小型風車による発電効率の最適化」を先生や生徒と一緒にすすめます。

4)そのために私が日本に来ることになると思います。

5) 地元の企業のQE のコーチも参加されると幸いです。

6)当面コストはASIの負担とします。
以上のようなイメージですが、協力してくれる日本の中学校を探しているのです。
Please check this website. http://www.q4ktoday.com/

2011/07/18

夏に爽やかなカクテルMOJITO(モヒート)

 今回はワインではないですが、ラム酒を使ったキューバ産のカクテル、MOJITO(モヒート)を作ってみましたので、ご紹介します。(超即興バラエティー番組「嵐にしやがれ」で紹介されて・・・ミーハーですねえ)

 ベースはラムです。カクテルに使用するラムの王道と言えばやはり「バカルディ」でしょう(と、いうことを最近知った)。リカーショップで1000円ちょっとです。

 まずグラスにミント(ペパーミントよりスペアミントのほうが爽やかです)の葉を12枚程度入れます。そこに、ライムの絞り汁1/2個分(ライムジュースで代用可能)、ラム45cc、好みでシュガーシロップ(砂糖でもOK)を入れます。それらをスリコギのようなもので(スプーンの裏でもOK)潰します。あまり潰しすぎると雑味が出るので、数回抑える程度。

 そこに氷をいれて、最後に炭酸を注ぎます。番組では微炭酸にしたほうがよいので、かなりかき混ぜて炭酸を飛ばしていましたが、個人的はシュワシュワが好みなのでステアは軽めに。

 これで出来上がりです。ミント・ライム・炭酸のバランスが絶妙で、とても爽やかな、夏にぴったりの飲み物です。でもラムは結構度数が高いので飲みすぎに気をつけましょう(←自分)。



 

2011/07/17

【今日の言葉093】

すでに出来上がった他人の意見や理論を繰り返すだけでは言葉を発している意味がない。

#樋口裕一「頭がいい人、悪い人の話し方」より。

 本書では、ときのマルクス主義者を例にとって「時代の権威の理論をすべてに適用するひとがいる」「すべてを百年以上前のマルクスの考えを教条的に用いて分析し、いつ同じことをしゃべる。」「誰もが同じような口調で同じようなことを語っていた」「周囲はその愚かな硬直性にうんざりしている。」と手厳しい。

 こういう人への対策も本書にあり参考になる。「○○がそう言っていることは承知しているので、もしあなた独自の考えがあるのなら、言って欲しい」と率直に訊ねることである、と。

2011/07/10

【今日の言葉092】

正々堂々と正しい方法によって十分な収益を上げ、金と時間をつくり、税金もなるべくたくさん納め、自分の事業を通して国家社会に貢献しているという誇りをもちえて、はじめて”効率的”であるといえるのである。

本田宗一郎「スピードに生きる」より。

本書の元本が出版されたのは1961年。本田はまた、「ただの一所懸命など通用しない、問題は製品の品質と技術だけである」とも言っています。田口玄一「実験計画法第3版」p.538にも通じるひとことですね。

2011/07/09

フランソワ・モンタン・ブリュットの泡で

いやぁ、暑いですね。こういうときはスパークリングに限ります(と、いいつつ普段はホッピーやハイボールなんですけどね)。写真のとおり、ボトルもグラスもいい汗をかいております。今回も辛口の泡で、フランソワ・モンタン・ブリュット。1300円ほどとお手ごろでした。

 料理はトマト・アンチョビ・バジルの冷製パスタ、ラタトゥイユ、マグロのカルパッチョでした。

 ところで先日の血液検査では、肝臓・腎臓は健康そのもの。ただコレステと尿酸は注意。ここ7ヶ月くらいほぼ毎日1万歩歩くようにしており、体重も3kg減、おなか周りもすっきりしてきましたが、代謝系の数値がなかなか良くなりませんね。1日でも長く健康に飲みたいものです。

2011/07/02

【今日の言葉091】

「基本的な練習を繰り返しやっています。」

(大リーグ選手 オジー・スミス)

#守備範囲の広さと確実性の高さで一時期、大リーグの最高年俸を誇っていた彼が練習方法について聞かれたときの言葉。

普通の人は基本的なトレーニングをあまりしない。そこにオジー・スミスのように第一人者になれる可能性があるのですね。いい言葉だと思います。

新戦力加入!

 7月1日付けでわれわれの部署に、新戦力(関西品質工学研究会でも有名な、もとM機械のTさん)が加入しました(業歴採用です)。今年度からさらにパワーアップして品質工学を研究開発・展開推進していくための貴重な人材となってくれると思います。月曜からは下名と机を並べることになります。

【エネルギー比型SN比対応】JUSE-StatworksV5 8/22発売

 日科技研の総合統計解析ソフトウェアJUSE-Statworksの最新版V5が8/22に発売決定となりました。
http://www.i-juse.co.jp/statistics/product/statworks/statworks5.html

 詳細は上記HPを参照いただきますが、このblogでお伝えしておきたいのは、品質工学の解析メニューに「エネルギー比型SN比」が選べるようになったことです。

 ツールが正しい手法を選択してくれるわけではありませんが、エネルギー比型が標準搭載されたことで、信号水準の範囲や、データ数が異なるような評価データの比較やパラメータ設計を行う際には使用していただくと、間違った要因効果が出るのを未然に防いでくれるはずです。

 製作にかかわった立林さんの話によれば、従来Ver.に比べると格段に操作性がよくなったとのことです。、試用版もダウンロードできるようです。