2011/08/16

北海道紀行2011(その8) 最終回

 7/30(日)最終日。目が覚めると、昨日の黒岳登山が夢のように、小樽の朝。早起きして、小樽運河沿いを歩き、鱗友朝市へ。これも定番ののんのんさんにお邪魔して、海鮮の朝食を。かみさんは、朝からウニイクラ丼、娘はマグロの赤身と中トロの2色鉄火丼、下名は「のんのん定食」を注文。のんのん定食は、刺身3種といくらの小鉢、焼きホッケがついて驚きの850円。これはおすすめ。

 宿泊した小樽グリーンホテル(駅近の立地で素泊まりで3人12900円とお得)を出発して、これも4年連続となるオルゴール作りのために、海鳴楼へ。今年も昨年に引き続き嵐の曲で「明日の記憶」(少し古い曲しかないのが玉に瑕)。写真のような感じになり、今年もよい記念ができた。

 昼までは小樽の観光街を回って、おみやげ漁り。個人的には昨年から書道をはじめているため、硬筆用に、北一ベネチア美術館で美しいガラスペンを購入。普段使用しているアルミのかぶらペンと比べるとインクの持ちもよく書き味もなかなか。

 いよいよ昼は楽しみにしていた、宝寿司へ。店は以前よりすこし移動しており、外観・内装とも非常にしゃれた雰囲気になっている。観光客の女性が一人でも入れる店、という雰囲気になっており、先代から知っている客にとっては、少し不思議な感じはする。おまかせコース(14貫)を握っていただく。味はもちろん間違いなし。名物はあなごの炙り鮨と、夏はやはり塩水うに(箱に並べられたうには成形するためミョウバン等で固められている)。それに、個人的に大好物のツブ貝の刺身を追加注文。大満足だった。4年ぶりくらいの訪問だったが、覚えていてくれたようだ。

 千歳空港で買い物をしたいこともあり、そろそろ小樽を出発しなければならない。心残りは小樽の夜を散策。出抜小路・ニューなるとの若鶏のまるごとカラアゲが最高なのだが。調べてみると昼の11時から開店しているとのことだったので、小樽から関西まで「持ち帰り」を敢行。しかもこの日はたまたま月1回の「鳥の日」で普段は980円のカラアゲが700円と超ラッキー。2羽購入した。

 一路千歳空港へ。買い物やレンタカー返却後のビールやなどで空港での時間をすごし、17:40の便で伊丹空港へ。タクシーで家まであっという間に着いて、さっきまでの北海道の空気感が嘘のよう。晩御飯はなるとのカラアゲ(オーブントースターで温めると外はカリッと、中はジューシー)でビール。「終わりもよし」で7泊8日の旅は大きなトラブルもなく、無事に終了した。

北海道紀行2011(その7)

 7/29(金)、晴れ。旅行も終わりに近づいてきたが、本日がメインイベント。自他共に認める運動系ヘタレの娘の根性を叩きなおそうと、大雪山の黒岳登山を敢行。親のほうも、もう子供と登山が出来る体力があるのは、もう何年もないだろうから(親もヘタレか)。

 黒岳は大雪山系の1984mの山で、真夏でも頂上付近で雪渓を見ることが出来る。高山植物やリスなどの動物にも遭遇できる。山自身は北海道では高いほうだが、層雲峡からロープウェイで5合目まで、そこから少し歩いてさらにリフトで7合目まで行けるため、実質の登山行程は3合分となる。

 7合目から頂上までの道のりは1.7kmで、大人の足なら1時間ほどで登れる(下名もこれまで3回登った)。うちは普段自家用車に乗らないので、子供は小さいころから健脚ではある。問題は最後まりやり遂げられる精神面と踏んでいた。天候も頂上付近の状況も良好とのことで迷わず決行。

 朝8:00には美瑛を出て、層雲峡に着いたのが10:00すぎ。10:20発のロープウェイに乗って、リフトも乗り継ぎ、7合目に到着。入山届けを出していよいよ登山開始が11:00。意気揚々と登りだした。

 娘はやはり持久力はあるようで、山登りの短調さ飽きもマーブルチョコレートを1つ食べるとすぐにまた歩き出す。口ではかなりグズグズ言っているだが、脚はずっと動いている。子供の体力を考えながら、ゆっくりと歩き、小刻みにマーブル休憩をいれながら、1時間40分かけて登頂!軽装でも登れる手軽な山とはいえ、1つのことを根気強く成し遂げたのはこれがはじめてかもしれない。

 頂上でおにぎりなどの軽い昼食をとったあと、13:00よりさらに800m先にある雪渓ポイントへさらに進む。800mという距離を甘く見ていたのだが、下りのがれ場が結構な難所で、登頂までの疲れもあいまって、娘が泣き出してしまった。数10mほどだけ負ぶって降り、そのあともなんとか励ましながら、雪渓に到着。しばらくすると機嫌もなおったので、娘の目的の雪合戦を楽しむ。

 大人だけ交代ですぐ近くの石室(いしむろ)まで往復して、飲み物などを調達(500mlのポカリが500円も場所を考えれば仕方なし。学生時代に来たときは買えなかったなぁ・・・)。少し休んでから来た道を登り、山頂へ。山頂からの下山開始は15:00。少し遅くなってしまった。

 登りが1時間40分だったので、下りも同じかもう少し早く降りられると思っていたが、歩幅の小さい子供には、段差の大きい下りは難所。手をとりながら、励ましながらのゆっくりの下山となり、7合目到着は2時間後の17:00。雪渓までの往復は5km、実質の所要時間が5時間半。登頂したときも感動したが、7合目のリフト乗り場が見えてきたときは、ほんとうに成し遂げたんだと、家族で娘の成長を喜んだ。今後も機会があれば、登山に挑戦したいと思った。

 帰りは当然くたくた。層雲峡の温泉で汗を流したかったが、今夜の宿泊は小樽。ほとんど高速道路でつながっているとはいえ、カーナビの表示は230km。ここでの温泉と食事はあきらめて、高速を走らせることに。途中のSAで食事をとり、高速を走る(膝が笑っているので安全運転)。小樽到着が21:30。この日は残念ながら小樽の夜を楽しむのはパス。感動の余韻に浸り、明日に備えることにした。


2011/08/15

北海道紀行2011(その6)

 7/28(木)。四季さんで朝食をいただき、美瑛のオススメスポットを教えていただく(毎度感謝!)。今回は宿泊客が我々だけだったので、四季さんの森部夫妻に時間をいただき、コーヒーブレイク。本当に、田舎に帰ったみたいで楽しいひとときをすごさせていただきました。

 出発は10:00ごろ。美瑛はおそらくこれまで40~50日は来ているのでアクセクせずに気ままに。まず毎年新じゃがを郵送してもらっている、北西の丘の「畑の店・さとう」さんに。いつもどおり、男爵ときたあかりを5kgずつ。送料込み3000円で秋になると美瑛の新じゃがを郵送してくれる(たいてい、その場で店のじゃがバタをご馳走してくれる)。北西の丘(今年は本当に人が少ない)で子供にシャボン玉などをさせて遊んだ後、次のスポットへ。

 美瑛の丘をめぐりながら南東に向かい、白金街道の青い池へ。昨年度は前日の雨の影響で濁っており、青い池面を拝めなかったが、今年はばっちり。結果はこのブログのヘッダー画像のとおりである。このスポットは最近のパックツアーでも定番になっており、ちょっとした人ごみ。

 とにかく暑いので白金街道をさらに南下して、美郷不動尊の名水で喉を潤す。雪解け水なので、真夏でも手がかじかむくらい冷たい。大型のペットボトルを大量にもって水を汲みに来ているひとが必ずいる。

 昼食は昨年のヒットだった、カフェドラペさんに行く予定が、なんと定休日!あのタイカレー(人生一おいしいbyかみさん)が食べられないのは残念だったがまたの機会。今年は四季の森部さんに教えていただいた、バーチ~美瑛カフェさんへ。こういうこともないと、なかなか新しい店に行けないのでプラスに考えることに。ビーフシチュー、グリーンカレー、オムライスをそれぞれ注文。デザートは甜菜(ビート)のアイスと、抹茶ババロアの十勝あずきジャム添え。いずれもおいしく頂いた。店の雰囲気も洗練されたウッド調で、エアコンも完備されており(夏の北海道では当たり前ではない)とても快適。

 車を少し北に戻し、ファームズ千代田でどさんこの乗馬。娘は昨年からの騎乗だが、下名は今年から挑戦(引き馬:子供は500円、大人は800円)。ゆっくり歩くのでも結構上下動することにびっくり。なかなか楽しく、今度はもう少しレクチャしていただき、将来はトレッキングなどもできればと思っている。ちなみに、今回大人用に乗せてもらった「どさんこ」だが、これはばんえい競馬で走っている「ばんば」とは違う種類とのこと。前者は在来種、後者は主に海外から導入。

 さらに丘めぐりをして、これまでで一番のひまわり畑を見た(これも四季さんで教えていただいた)。斜面を見上げる形なので、遠く(奥)のひまわりまで良く見え、同じ方向に一斉に咲きそろっているのは壮観であった。ひまわりをはじめとした多くの作物は連作できないので、来年同じ場所で同じひまわり畑を見ることができない。その年のひまわりの情報は、現地収集が基本である。
 
 最後に定番もやはり花畑が最も美しい四季彩の丘にいって、子供の目当てのバギーにのったり、花の写真をとったりして時間をすごした。7月にいくとやはりラベンダーの色が濃い。なかやま湖もそうだったが、今年は気候の影響などで出来が良いのかもしれない。

 今夜お世話になる、ペンションジャガタラに到着。部屋は一棟建てコテージ。ジャガタラ復活の話は以前のブログを見ていただくとして、現在はもとヘルパーの若い男女二人が、宿を買い取って(賃貸といううわさもあったが、本人談なので間違いなかろう)宿を続けていただいている。今後も頑張って欲しいものだ。年1回の宿泊ででも応援したい。貸切露天風呂で汗を流したあと、宿自慢のジンギスカン料理を頂き、冷たいビールで流す。新しい宿主と談話したあと、コテージに戻る。この日も雲が出て天体観測には適さず。

2011/08/11

北海道紀行2011(その5)

 7/27(木)の続き。トマムから富良野方面に向かうときに、かならず通ることになるかなやま湖畔。旅行前に、湖畔にラベンダーが咲いていることと、鹿肉料理を出すレストランがあることをリサーチしていたので、今回はじめて寄ってみることに。

 ラベンダーはこれまで腐るほど(失礼!)見てきたが、湖との取り合わせは初めてかもしれない。人気(ひとけ)も少なく、のんびり散策にはうってつけ。ラベンダー園をぐるりと一周して、ホテルラーチのレストランモンターニュへ。ランチの時間帯は、鹿料理はエゾシカカツカレーのみということで、そちらと別のランチを1つずつ注文(子供はお子様ランチ)。鹿肉といわれなければ分からないほど、癖もなく、硬さもない。昨年、屈斜路湖YGHに泊まったときに出た鹿肉の陶板焼きも、癖は感じなかったので、鹿肉=ケモノ肉特有の・・・というのは先入観なのかもしれない(観光客用に処理してあるのかもしれない)。

 富良野ではまずハートヒルパーク展望台をチラ見してから、ずいぶん来ていなかったファーム富田へ。いまや世界的に有名な(?)この観光地を解説するまでもないが、娘がアロマに興味を持ち始めているので、以前とは違った趣向で園内をめぐることができた。香水の舎、蒸留の舎、ポプリの舎を回り、ラベンダーアイスなども食しながら花見散歩。個人的に良かったのは、ドライフラワーの舎。ジブリの実写版の世界のようで、よく本物のドライフラワーだけでこれだけ作ったな、という感想。超有名スポットでもたまに来て見ると新しい発見があった。

 昨日の娘の誕生日ではケーキによるお祝いができなかったので、これも有名なケーキ屋であるフラノデリスへ。駐車場はでかいのだが、イートインのスペースは意外と小さい。運よく席が空いていたので、「8」の数字のキャンドルをケーキに立ててお祝い。

 富良野から美瑛へ。美瑛にくると「帰ってきた」という感じがする。もう20年も北海道に来ているので第2の故郷と言ってもいいだろう。宿はもちろん毎年お世話になっている美瑛丘の宿「四季」。今年は2年ぶりにロフト付きコテージ。早々に風呂をすまし、本館のベランダに出たりして夕涼み。自慢のディナーが待ち遠しい。
 
 食事は写真を参照してもらおう。メインは牛肉のイチボという部位のロースト。楽しみのワインは2種類をそれぞれハーフで。まずはシャンパーニュ・ルイ・ロデレール。くぅぅ、切れ味が違いますな。メインにあわせた赤は、サンジリアンAOCのラローズ・ド・グリュド2004。ここに来ると「やっぱりたまにはいいワインも飲まないといかんなぁ」としばし反省(それでまたフルボトル1000円台のワインに戻るのだが)。

 この日の宿泊者はうちだけだったのだが、夕食時には町内会(美瑛に移住された方々の集まり)の会食もありにぎやかに。関西からの移住も多いのだとか。マスターに「10年後は移住ですね」と言われる(毎年)。

 夕食の後は本館のリビングでトランプをしたりしてお腹を休めてから、外に出て、花火(持参)を楽しむ。天気がよければ天体観測も、と星座早見板まで持参してきたのだが、雲で全面が晴れない。「たぶん、あれが夏の大三角だろう」という程度の知識でお開きに。コテージの屋根裏部屋で川の字になって休む。


北海道紀行2011(その4)

 7/26(火)は子供の誕生日。1歳のときから毎年この時期に北海道にきているので、彼女にとっては8歳で8回目と分かりやすい。この日はトマムアルファで1日のんびり。

 昨年は見られなかった「雲海テラス」。4:30におきて雲海の状況を確認すると、すでに雲海は出ているとの情報。・・・が!睡魔に負けて二度寝することに。まあゆっくりしに来たんだからと(ぉぃ)。朝食は和食処「三角(みかく)」にて和食ビュッフェ。

 10時ごろから国内最大級のVIZスパハウス(プール&スパ)へ。巡回バスもあるが、天気もよく気持ちがよいので、森の遊歩道を通って。アルファ内はアクティビティが多く、分散するためプールもそれほど人が多くなく、家族お気に入り。(プールの写真は公開なし!)

 子供も波のプールやホイール(子供限定で、スタッフがまわしてくれる)で存分に楽しんだ様子。プールと温水のスパを往復しなから、2時半ごろに切り上げて、併設の大浴場「木林(きりん)の湯」へ。温泉ではないが、森の中に忽然と佇むモダンな露天風呂があり、昼間の時間帯はほぼ貸切状態で、いつもこの時間に利用している。その後少し部屋でビールを飲んで、うつらうつら(連泊の醍醐味ですなぁ)。

 夜はイタリアンの「yukku yukku」へ南富良野の野菜サラダ、さんまとドライトマトのパスタ、花咲ガニのパスタなど。白ワインとの取り合わせで旨かった~~。この日も部屋で2次会して就寝。

 明けて7/27(水)。朝はホエー豚のしゃぶしゃぶ御膳をさっぱりと頂く。午前は娘の希望で、アルファ内にある体験教室で、パン作りを。できばえは写真の通り。本日はトマムを出て富良野方面へ!!

北海道紀行2011(その3)

 7/25(月)、帯広周辺を周ることに。中札内フェーリエンドルフで朝の散歩のあと、柳月スイートピアガーデンへ。三方六などの有名なお菓子の製造工程を見学したあと、おやつを買い込んで(こればっかり・・・しかしまだまだつづく!)、併設の庭園を散歩。ここで周辺の温泉情報もゲット。

 天気も良くなったので、景色のよさそうな所へということで、十勝ヒルズへ車を走らせる。広いは広いが、だだっ広いというか、意外と写真がとりにくい。メインのイベントはたまたま見つけた園内の噴水広場で子供を遊ばせることになった(とにかくこの日は暑かった!)。庭園見学もそこそこに、お昼はヒルズ内で、冷たい蕎麦をいただく(新得あたりを中心に蕎麦の産地でもある)。

 十勝千年の森も候補には入っていたが、ヒルズのほうを見て「千年の森のほうはもっとだだっ広いのでは」と躊躇したので、また次回以降に時間があれば、と言う感じでスルー。帯広にはまだまだスポットがあるのだ。
 昼も食べたのでお茶をしましょう、ということで定番の六花亭本店へ。ケーキなどが激安(100円台)で、コーヒーは無料という、普段(関西)では考えられない価格設定で、帯広に来たら必ず寄るべし、というオススメスポット。夏季限定の「大地の滴(しずく)」(フレッシュブルーベリーにホワイトチョコをコーティング:生ものなので通販では入手不可)もゲット。ここでおみやげの一部も調達。

 本日の宿はトマムで、そこには温泉はないのでトマムに行く前に、よさげな温泉でひとっ風呂浴びてから行こうということになって、上士幌にあるしほろ温泉プラザ緑風へ。昨日の北海道ホテルに続きここもモール温泉。露天風呂もありそれなりに良かったが、壁に囲まれていて吹きっ晒しの風景は望めなかったのが残念。

 宿泊地に向かう途中で、美蔓パノラマパーク(ちょっとした駐車場があるだけで、完全に名前負け!)を中継して、トマムへ。高速道路が開通しているので、あっという間。今年度の特徴として、特にトマムでの日本人の観光客の増加が感じられたが、相対的に外国人が震災(原発)の影響で減ったことのほか、トマムまでの高速開通で道内の観光客が増えたことも一因ではなかろうか。

 宿泊は子供ができてからほぼ毎年来ている、アルファリゾート。人工的でありながらいかにも観光地!という感じではなく、自然と共生した雰囲気でホスピタリティは高い。小さい子供もいる家族連れで2,3日快適に過ごすならオススメ。(ルスツリゾートに夏に1回だけいったが、中途半端な遊園地が併設されていたりと、北海道の雰囲気台無し)。今回はタワー31階に宿泊。晩御飯は子供がこの旅行で一番楽しみにしていた、バイキング・ニニヌプリへ。連泊で明日は車の運転もないので、ゆっくりできる。


2011/08/10

北海道紀行2011(その2)

 7/24(日)は朝は小雨模様。中札内花フェスタ(個人庭園のガーデニング)の時期だが、思ったほどの規模でもなく、各拠点も点在しているため、今回はパス。中札内の道の駅にいって情報収集。ここでハスカップのソフトクリームを食す。さっぱりしていて旨い。併設されていた、豆の資料館ビーンズ邸に。豆料理のレシピが書いてある栞があったり、落書きノートがあったりで娘にも意外に好評。

 近くに花畑牧場があるのを知り、おやつを調達がてら寄ってみることに。結構な規模で、田中君儲けてまんなぁ~という感じ。甘いもののほかに、晩酌用にホエー豚を使用したジャーキーとサラミも買い込み、結局田中君を儲けさせることに。

 さて本日のメインは一路南に脚を伸ばし、襟裳岬方面へ。函館、稚内、根室などとならぶ陸の孤島で、期間の限られた旅行ではめったに行けない(下名自身も襟裳は17年ぶり)。途中、太平洋に面した湧洞沼に立ち寄る。道路一本を隔てて、片方は太平洋、反対側は沼と言う面白い地形(サロマ湖のようにつながっているわけでもない)。沼の北側から入って、南に抜けることはできず、行き止まりをUターン。ここで意外に時間ロス。

 ここから100km強の襟裳岬に向かうには、もう11:00を過ぎており、昼食をどこで取るか思案。道すがらの町である広尾で適当な店を探すこととした。「おいしい町広尾へようこそ」の看板に期待。ちょうどノボリが出ているすし屋「鮨正」へ。ノボリの「極上ハモ重」のワードに惹かれて、レッツゴー。これが大当たり。写真のようにお重におかずがついて、1200円。子供用に頼んだ生ちらしも780円と、リーズナブル。ハモは表面はパリッと、中はとろけるほどやわらかく、またウナギほどシツコクないため、さらっと食べられてしまう。北海道でハモというイメージがなかったが、釧路から襟裳の沿岸にかけて、年中取れるそうな。広尾は3.11の大地震のときに津波が押し寄せた場所として知っていたが、見た感じではその影響は少なく一安心した。

 おなかも膨れたので、黄金道路を越えてさらに南下、百人浜(心霊スポットとしても有名)を横目に襟裳岬に到着!いわゆる写真スポットからさらに徒歩で突端まで歩き、最南端に到着。すでに天気は回復しており、襟裳の雄大な岩礁風景を見ることができた。よく見るとアザラシが海面から浮いたり沈んだりしているのも見えた。

 宿泊地の帯広まで一気に車を飛ばし、北海道ホテルに到着。朝食のみのお手ごろなプランとしていたので、晩御飯は帯広の夜を楽しみながら、ということに決め込んでいた。その第一目的が、帯広競馬場の「ばんえい競馬」のナイター。帯広競馬場の入り口付近はショッピングモールのようにとても華やかで家族連れOKの雰囲気(中に入るとさすがに地方競馬の雰囲気)。ビールとつまみ等(+ばんえい競馬版の競馬ブック)を買い込んで、まずは2レースほど様子見で観戦。すべてのレースが同じコース(直線200m、坂越え2回)で行われる。600kg以上の斤量を曳いての競争はそれなりに迫力。準メインとメインレースの2レースに参戦。両方的中したが、馬連で240円、160円の超低配当で取って損。でも夕涼みしながらのナイターで十分に楽しめた。

 晩御飯は北の屋台でと思っていたが、行ってみるとこれがどの店も満席で、しかも思っていたよりずいぶん規模が小さい。子供連れということもあり、落ち着かない雰囲気だったので見学のみとした。近くに「鉄ぺい」というラーメン屋があったので、ここで済ませてホテルに戻った。北海道ホテルには、例の植物性モール温泉の大浴場があり、ここで長距離運転の疲れを癒した。

北海道紀行2011(その1)

 7/23(土)11:30伊丹空港発、13:25釧路空港に着く。正味の飛行時間は1時間半ほどで、あっという間に別世界へ。

 早速レンタカーを借りる。初めてのハイブリッドカー(プリウス)。最初に結論を言ってしまうと、これが旅程中の燃費26km/L(1300km/50L、エアコン使用)と驚異の数値(ハイブリッドでも街中だと10km台のことも多いとか、研究会で聞いた)。平坦で信号の少ない道を定速度で走りやすい北海道ならではで、ガス代が通常の半分ですんだ(ちなみにETC付きなので高速料金も半額)。

 釧路といえばまず定番の和商市場で勝手丼を食す。本日は少し先までいく必要があるので、早々に車を走らせ、途中浦幌の道の駅で休憩しつつ、夕刻に中札内の農村休暇村フェーリエンドルフに到着。ドイツ風のコテージに宿泊。帯広~中札内あたりの十勝地区はにはドイツ風のスポットが散見でき(以前はグリュック王国もあったが現在は閉園)、これは十勝川温泉が世界に2箇所しかない植物性モール温泉がドイツのバーデンバーデンにしかないことに由来して、提携関係にあるからだそう(姉妹都市の記述は見当たらなかった)。

 前置きが長くなったが、このコテージ、中はホテル並みにとても清潔でオール電化(薪ストーブもある)。長期滞在もできるようにキッチンに食器類もついている。夜はバーベキュー。魚介類に牛肉、ジンギスカンなど食べきれない量だった。周りのコテージにも人がいるとは言え、かなりスペース的に余裕を持って(間隔をあけて)建てられているため、夜はとても静か。鳥や虫や蛙の声しか聞こえない。

 明けて7/24(日)の朝は、この宿名物の卵かけご飯をいただいた。我々はレストランでいただいたが、卵は鶏小屋から生みたて無料でいただくこともでき、かまでご飯を炊くこともできるようになっているので、連泊なら自炊も楽しいかもしれない。2日目からいよいよ本格的に北海道めぐりを始動(その2につづく)。