2011/09/13

【今日の言葉096】

相手の見方を理解することで自分の立場が変わることもあるだろう。それもまた理解が深まったということであって、譲歩したわけではない。最終的にはお互いがお互いについて理解を深め、両者のものの見方を統合した一段レベルの高い視野を獲得するのが理想である。こうした統合は「地平の融和」という。

「哲学思考トレーニング」(伊勢田哲治)より

#私が統計士やQC検定の資格を取ろう(そのために勉強しよう)と思った理由の1つに、品質工学と品質管理・統計学との融和、上記の言葉を借りて言えば「一段高いレベルの視野を獲得」したいからである。品質工学(会)も外に向けての議論を活発化していく時期にきている。

2011/09/11

【今日の言葉095】

幸福という経験的目的や、それを構成するものについては、人によって意見が異なるため、効用は正義と権利の基盤になりえない。

マイケル・サンデル 「これから「正義」の話をしよう」より

#品質工学(田口玄一博士)における品質の定義や品質工学の目的が効用や満足ではなく、はっきりと「損失」に限って定義されていることが想起されます。社会的損失を最小化することによって、人は(他人の自由を侵害しない限り)自分の幸福を追求することができるということですね。

2011/09/09

QC検定1級(2011年第2回)答え合わせ

9/7にQC検定の標準解答が発表されました。
以下、答えあわせです。

(第1問は論述問題・・・未然防止の問題を選択)

(第2問)不適合品率および不適合数の検定および信頼区間の問題、ならびにカイ2乗分布を使った適合度の検定の問題。
6問中5問正解。
ポアソン分布の信頼区間を求めるときに分散をnで割るのを忘れるミス。

(第3問)
工程能力指数の基礎知識および区間推定の問題。
6問中5問正解。
語句の穴埋めで1つミス。

(第4問)単回帰分析の問題。過去に出題されたのと同じ。ラッキー。
5問中5問正解。

(第5問)実験計画法における繰り返しとランダムブロックの違いを問う問題。
5問中4問正解。
構造式が相変わらず苦手で1つミス。

(第6問)L27直交表の割付と分散分析。
7問中7問正解。
直交表周辺は品質工学エンジニアには点取り問題。

(第7問)品質工学におけるSN比と感度の大小を問う問題(なめんとんか)。
2問中2問正解。
品質工学の問題、なんとかならんか~~。

(第8問)多変量解析の手法の内容と名称を結びつける問題。
5問中3問正解。
自信持って答えられたのは1問。あとは勘でなんとか3/5正解。
数量化*類とか正準相関分析など少しマニアックな手法が出題。

(第9問)ワイブル解析の問題。
4問中3問正解。
試験2日前に買った問題集(ぉぃぉぃ)とほとんど同じ問題も、位置パラメータと尺度パラメータを混同して1つ落とす。
以上が手法系の計算問題。

第10問~第16問は品質マネジメントや周辺の知識を問う語句穴埋め中心の問題。
48問中46問正解。(常識や文脈で答えられるものが多数)

トータルは、80/88で約91%(手法計算系85%、マネジメント・周辺系96%)と上々の出来。てへっ。
初めてだけに論述式の配点と採点基準がよく分からない一抹の不安はあるが、あとは天命を待つだけ。

どこぞやのブログのように勉強法を公開する手もありますが、このブログの読者の方々には必要ありませんよね~。


株式会社ジェダイト(JADEITE:JApan Data Engineering InstituTE)

2011/09/04

QC検定が終了

 前回3月のQC検定が、東日本大震災で9月に延期になり、6ヶ月モチベーションを保つのが結構大変だった今回のQC検定。個人的には初めての受験(1級)となりましたが・・・

 今回も台風の影響でいくつかの試験会場での試験が中止になりましたが、なんとか予定どおり試験は決行できました。

 問題の印象としては、これまで10回施行して今回が11回目ということで、問題の内容的には「一回りしたのかな?」という感じでした。

 1/3の点数配分がある論述式の問題では、「品質工学」のワードこそ出ませんでしたが、「未然防止」に関する設問がありましたので、ほぼ迷わずそれを選びました。

 9月7日には標準解答のWEB発表があるので、そこでまず答え合わせという感じです。