2012/10/22

伊丹の街なかバル

 最近はあちこちの街で開催されるようになった「バル」ですが、伊丹でも今年が7回目で、自身では子供を連れて家族3人で初参加となりました。

 場所はJR伊丹~阪急伊丹周辺が中心で、参加店舗は約100店舗。前売り券が5枚つづりで3000円でした。

 1軒目はまだ少し明るい時間からビールでも、ということで、自宅に程近い「ファースト・キッチン」さんへ。ここは以前はケーキ屋さんだったのだが、廃業してこの夏にダイニングがオープン。夜に近場で外食というのがめったになく、またランチもやっていない店なので、気になりながらこれまでこれずにいた。こういう、気になっていた店を偵察できるのがバルのメリットの1つである。ここでは、チキンのからあげと、クリーム系のパスタ、ベーコンサラダの3点盛をビールと一緒にいただく。

 2軒目これまた自宅に一番近い寿司屋にもかかわらず、これまで行っていなかった「濱鮓」に。ここでは、握り寿司4カンと地物の日本酒を。伊丹は酒どころ(白雪、老松など)でもある。

 かなりいい気持ちになって、駅のほうへ移動すると、普段見慣れた阪急伊丹駅もちょっとちがった雰囲気で(月も綺麗に出ていました)、そこここから聞こえてくる路上のジャズのサックスやフォルクローレのアコーディオンの音が「まつり」のいい感じです。

 3軒目はエリアの中でも一番西のはずれにある、トルコ料理店「イスタンブール・トゥーラ」へ。ここでは、トルコワインと、ボリュームたっぷりのチキンのケバブをいただきました。匂いからするとかなりスパイシーなのかな?と思っていましたが、子供でも食べられるやさしい味付けでした。

 まだ宵の口でしたが、今年はこれで終了。4軒目は自宅でスコッチウイスキー、とお酒の種類もこれで4種類目と、ゆったりとした週末を過ごすことができました。


 

2012/10/17

技術士試験要綱が大幅改定

来年度から、技術士試験(1次、2次とも)の方法が大幅に改定される。
2次の改定内容は以下。

(1)筆記試験(必須科目)
 筆記試験の必須科目を択一式とし、技術部門に係る専門知識を確認する。試験問題の作成に際しては、極端に難易度が高い出題とならないよう留意する。合否決定基準に満たない者については、記述式試験の採点を行わない。

(2)筆記試験(選択科目)
 従来の選択科目については、解答数の2倍程度を出題数の目安とする。
 選択科目に課題解決能力を問う記述式試験を新設する。出題する課題は2問程度とし、普遍的な課題からも出題する。

(3)技術的体験論文
 技術的体験論文は廃止する。受験申込み時に提出する業務経歴票について、技術的体験をより詳細に記載できる形式とする。

(4)口頭試験
 経歴の確認、応用能力及び課題解決能力、技術者倫理、技術士制度の認識について問うこととする。技術者倫理については、実務を踏まえた試問を重視する。
 試験時間は20分程度を基本とし、必要がある場合は10分程度延長することを可能とするなど、弾力的に運用する。

要するに、必須科目は択一試験(以前に逆戻り)、技術的体験論文は廃止で、業務経歴票に統合、口答試験は45分から20分に大幅短縮ということだ。

なお、択一試験については、過去問技術士会HPに掲載された。

改定の意図や、難易度がどうなるのかなど不透明な部分が多いので、新技術開発センターのガイダンス「平成25年度技術士試験はこう変わる!!-受験対策と新規問題予想事例公開」(12/15@大阪)を申し込んだ。まずは情報収集だ。

2012/10/15

技術士1次試験答え合わせ (3)基礎科目

最後は基礎科目。先の専門科目の手ごたえが良かったので、これでこの科目は15問選択中の6問正解で合格ラインということになる。これはかなり気が楽である。

基礎科目については毎年同じような問題で、過去問中心の勉強と、「基礎・適性科目キーワード700」で知らない用語のチェック、あとは、学生時代に勉強した、化学の復習(チャート式およびゴロ合わせの大学受験本)と、材料力学の基本(フックの法則、はりのたわみなど)、それに微積分の公式を思い出す程度の勉強で事足りた。

1問ずつ振り返るのは省略するが、過去問レベルの問題がほとんどで、結果的に15/15問、全問正解することができた。

最後に受験会場で気になったことを1つ記しておく。

科目ごとの試験終了後にマークシートを回収するのだが、これが各自、前の教壇にある箱にアトランダムに入れていく方式で、これでは簡単に替え玉受験ができてしまうのではないかと思った。
すなわち、グルになったAとBがそれぞれお互いの受験番号と名前を記して提出すれば、簡単に答案の入れ替えが可能なのである。これでは、顔写真のチェックを行っても全く意味がない。不正で1次を合格しても2次で受かるはずがないのは明白ではあるが、厳正な試験体制をお願いしたいものである。

と、いうことで1次試験は、変なマークミスとかがない限り合格できそうである。発表は忘れたころの12月中旬。来年から、試験の形式に変更があるので、その情報収集に早くもいそしみたい。試験の変更内容の報告は追って。

技術士1次試験答え合わせ (2)専門科目-2

つづき。

問19.(選択): QC関連。過去問とほぼ同じ。正解。

問20.(選択): QC関連。過去問と同じ。検定量の数値まで同じだったので、どこか変わっているのではないかと、3回ほど見直したが、そのままでOK。カイ2乗分布は敬遠されがちだが、出題のパターンが決まっているので、得点源にしておくべし。正解。

問21.(選択): Qc関連。選択肢④がFMEAとFTAを取り違えているのが明らか。正解。

問22.(非選択): 過去問の類題。しかし得意分野でないため、万一引っ掛けがあったときに対処できない可能性まで考えてパス。

問23.(選択): ジョブショップスケジューリングの問題は、当初時間がかかる上に間違いも犯しやすいので、基本パスの戦略であったが、時間に余裕があったことと、解いてみて他の選択肢の兼ね合いも含めて正解を確信できたので選択。正解。

問24(非選択): PERTの問題。アローダイヤグラムから作成しなければならず、面倒かつ間違いのリスクもあるので、予定通りパス。

問25.(選択): 毎回出る線形計画法の問題。時間に余裕があったため選択。抜かりなく正解。

問26.(非選択): 待ち行列の問題。過去問と出題パターンが違ったため、あっさりパス。

問27.(選択): 損益分岐点の計算問題。計算が簡単なことは明白なので、選択。正解。

問28.(選択): 経済性工学の問題。この分野は毎回出る割に出題パターンが非常に限られている。これも過去の類題。損益分岐点と優劣分岐点の違い(今回は)、手不足と手余りの違い、背反案からの選択と独立案からの選択の違いが頻出。あとは現在価値や終価に換算する計算式だけ抑えればこの分野の勉強は済み。正解。


問29.(非選択): 制約条件がややこしく、面倒。あっさりパス。

問30.(選択): 過去問に類題。しかし、「躾」に「アベイラビリティ」とは・・・どういう引っ掛けなのかも推測できない選択肢だ。正解。

問31.(選択): 予防保全と保全予防は似ているのでよく出題される。そのものずばり。正解。

問32.(選択): VEの問題。こんな長ったらしい機能の定義はない。ほいほいと正解。ただし、VEはたまに、マニアックな問題も出るので、問題を見て選択するかどうかを決めよう。

問33.(選択): ワークデザインが過去問で初めて知ったが、そのお陰でこの問題は簡単。ECRSの原則(改善の手順)は、理想システムから考えるワークデザインとは全く関係ない。正解。

問34.(非選択): 物流は全く勉強せず。気持ちよくパス。

問35.(非選択): 選択肢①の「廃棄物の流れから」というのがLCAに当てはまらないことは明らかで、わりと自信があったが、他の問題との兼ね合いで涙を呑んでパス。

以上のように、今回は過去問やその類題が多かったと感じる。
来年度から試験方式が変わるので、新しい問題を仕込むコストを削減したのかもしれない。

最後に、本技術部門の専門科目の勉強に役立った参考書を厳選して紹介しておく。これらはぜひそろえておくべき2冊である。

・「生産管理用語辞典(日本経営工学会)」・・・この辞典の説明がそのまま問題になっているケースが多数。分からない用語を調べるのに使用するだけでなく、最初から最後まで目を通す価値あり。

「中小企業診断士 最短合格のためのスピードテキスト3 運営管理 (TAC出版)」・・・必要なのは第4章まで。本技術部門の専門科目に必要な知識が要領よくまとまっている。おすすめ。Amazonの古本なら100円前後でも買える。

そのほか、計算問題対策が必要ならそれ以外の本も適宜用意するのもよいが、1次試験が解けるレベルに限れば、ネットの情報でも十分と感じた。上記以外の本は、2次試験まで見据えて必要な本を一通りそろるとよいだろう。

技術士1次試験答え合わせ (2)専門科目-1

いよいよメインの専門科目(経営工学部門)である。2時間の試験は、35問の出題でそのうち25問を選択して回答する形式である。10問捨てても満点が取れる試験で、ポイントを抑えた学習をしていれば大丈夫。下名の場合、ロジスティックス、梱包、QFDなどの不得意分野は最初から捨ててかかった。

過去問で模試した感覚では、かなり時間がタイト(平均4.8分)なので、分かる問題音範囲で、(1)不適切な文章を選ぶ問題→(2)適切な文章を選ぶ問題→(3)組み合わせや数を問う問題→(4)計算問題の順でやっつけることに決めていた。(1)~(3)は短時間で解ける問題が多いので、そのなかで25問近くを確保して、足りない問題数文だけ、解けそうな計算問題を選択することにした。※計算問題は時間が掛かるだけでなく、本来分かる問題もちょっとしたミスで間違ってしまうリスクが高い。

2時間あるので、問題用紙を配られれたら、まず全問題に目を通す。このような全体の計画が非常に重要である。全問通してみた結果、その時点でほぼこの科目の合格を確信。問題の大半が過去問と同じか類題なのである。今回の受験者は、過去問をしっかりやって、あとは取りこぼさなければボーダ(基礎科目が最低ラインとして14問以上)は余裕だったのではないか。

事前の模試では時間がタイトだったが、過去問が多かったので、今回は1時間強で25問以上を自信をもって解き終え、しっかり見直し、25問選択の吟味を行うことができた。結果は事前の宣言どおり、25/25問の全問正解だった。以下簡単に振り返る。

問1.(選択): 選択肢②の「視点移動の往復間隔を長く」・・・これは疲れるでしょう。余裕の正解。

問2.(選択): 見た瞬間、過去問と同じ。正解。

問3.(選択): 外段取りは機械が動いているときに行うので、明らかに×。正解。

問4.(選択): 過去問では観測時間から標準時間を求める形式のよく似た問題がでていたので、うっかりひっかかった人が多かったのでは。今回は、標準時間から観測時間を求める。計算は簡単。正解。

問5.(選択): 見た瞬間、過去問と同じ。正解。

問6(選択): 選択肢③は分子と分母が逆なのが明らか。ナントカ率の説明文で分子分母逆はよく出る(アベイラビリティ、工程能力指数、能率など)。選択肢①の「活性示数は・・・取り扱いの手間」というのが一見逆(活性示数はすでに取り除かれた手間の数)だが、過去問ではこの選択肢は正しいことになっていたので、迷わず。正解。

問7.(非選択): 選択肢①の「現品管理は・・・作業の進捗状況」でかなりの確率で×だが、ほかの問題のほうがより地震があったため、涙を呑んで?非選択に。

問8(選択): 在庫水準と経済的発注量EOQを混同させる問題は過去にも出た。正解。

問9、問10.(非選択): 100%の確信なく、ばっさり。

問11、問12.(選択): 見た瞬間、過去問とほぼ同じ。正解。

問13.(選択): 得意分野のQCの問題。この問題は消費者危険と生産者危険が逆という誤りというパターンが多いが、今回は違った。実力で正解。

問14.(選択): これもQC。計算問題なので後で解いたが、簡単すぎて本当に大丈夫か3回ほど見直したほど。正解。

問15(選択): これもQC。見た瞬間、過去問とほぼ同じ。正解。

問16(非選択): なじみが薄いせいもあるのだろうが、QFDの問題は細かい。ばっさり。

問17(選択): QC関連。基本的な分散分析のサービス問題。ほいほいと正解。

問18(選択): QC関連。見た瞬間、過去問とほぼ同じ。正解。

技術士1次試験答え合わせ (1)適性試験

試験から1週間。技術士会HPで試験の正答が公開された。

先の投稿でも述べたとおり(また他の掲示板でも言われている通り)、適性試験は結構てこずった。答え合わせ掲示板でも結構意見が分かれる問題が多く、正答が発表させるまでは100%の確認はもてなかった。しかし結果的には、12/15問正解で合格ライン(50%以上)は突破できた。

問1. 選択肢⑤の「登録を受けた技術部門に関しては十分な知識および技能を有しているので」はCPDの考え方に反するので明らかに×。正解。

問2. 選択肢③の「即時、無条件に」のような強い限定がついているものは×だ。正解。

問3. セクハラの問題。エ)の「派遣労働者を除く」は常識的に明らかな×。正解。

問4. 個人情報保護に関する問題。○×の組み合わせ問題。ア)はよく分からなかったが、イ)の解釈を間違えてしまったったため組み合わせをミス。不正解。

問5. 3R+適性処分の順番を問う問題。過去にも基礎科目、専門科目などでも問われる基本問題なので、即答。正解。

問6. 化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)の問題。初めて聞いたワードだったが、常識的に考えてなんとかクリア!正解。

問7. PL法の対象とならない製品の「数」を答える問題。数を答えさせる問題は一番難しい。S/Wと不動産が当てはまることまでは知っていたが、正答は4つ。正答を聞いてもどれが正解の組み合わせなのか分からないほど。不正解で当然。

問8. 頻出の公益通報者保護法の問題。対策の成果があり、ちゃんと正解。掲示板等では「20日以内」のところに反応して間違えた、との意見もあったが、こういう本質的でないところだけ違えて出題することはあまりないのではないだろうか。

問9. 知的財産権の問題。産業財産権の4つを知っている+ほぼ常識で回答。正解。

問10. リスクや安全に関する問題。一見難しい文章が並び、しかも○×組み合わせ問題で難問だが、よく読むと細かいことまで知らなくてもすべて正しいことがわかる。正解。

問11. リスクマネジメントに関する問題。明らかな間違いを見つければよい。選択肢③の「~で表したものでなくてはならない」と強い限定表現になっている。正解。

問12. CSRに関する問題。選択肢②は、社会貢献を行った結果、儲かってしまったら、社会貢献は取り消しになるような、常識では考えられない明らかな間違い。正解。

問13. NPOに関する問題。全く予備知識なし。ア)ウ)エ)の正誤は常識的に分かったが、はたしてイ)のNPOが当該事業以外の事業を行え、かつ役員報酬まで払えるのかが分からず、1/2をはずして、不正解。

問14. 資質向上の取り組み(CPD)に関する問題。ア)は常識で○。イ)のような「~場合がある」はほとんど×に出来ない表現でこれも○。ウ)は「すべて」という限定表現だけでもほぼ×だが、CPDの考え方の基本を知っていれば自信をもって×。この時点で選択肢4が確定。念のためエ)を見ると「~場合がある」となっており、これも○。正解。

問15. 掲示板等でも選択肢①か⑤かで結構論争になっていた問題。私見では①も⑤正しそうな場合、もし正答が1つならどちらかという考え方をしなければならない。その観点で、①だけが正解で⑤が不正解というのは内容的にありえず、やはり、相談なく締め切り直前まで自己判断ですすめてしまった①のほうがより不適切となることは明らかである。⑤で正解。

正答を見るまでは、8問取れているかの100%の確信はなかったが、ふたを開けてみれば、基本知識+常識+設問形態から推理で8割取ることができた。とりあえず一安心である。


2012/10/08

24年度技術士1次試験が終了

 本日、近畿大学(東大阪地区)に技術士(経営工学部門)の1次試験を受験してきました。午前から、適性科目(1時間)→専門科目(2時間)→基礎科目(1時間)の長丁場でした。1日に4時間の試験をうけるのは、大学院入試以来かもしれません。

 すべて択一式問題で、ボーダーも絶対評価で決まっていますので、1週間後の正答発表で結果は判明します(通知が来るのは12月中旬とずっと先ですが)。

 手ごたえ的には、適性はまあ合格ラインかというところで(毎年判断に迷う微妙な設問が多い)、専門と基礎は、選択しなかった問題の中にもかなり正答の自信がある問題もあったくらいなので、あわよくば両方満点、を臆面もなく宣言しておきます。

 さて、1週間後、笑うのか、泣くのか・・・。