2016/03/13

【今日の言葉136】

リスクを取った限りは、中途半端にせず、結果がでるまでやりきること。

(ファーストリテイリングCEO 柳井正氏)

「この場合、最も犯してはいけない誤りは、『新しいことをやるリスクを取って、目の前の利益を捨てておきながら、やると決めた新しいことを中途半端に進めて、結局その新しいことを実現できなかった』ということです。
 これだと短期利益も、途中のコストも、そして未来の利益も、全部失うことないなります。」

やるなら結果が出るまで!


株式会社ジェダイト(JADEITE:JApan Data Engineering InstituTE)

【今日の言葉135】

「やる」と「やらない」のどちらが自分の見たい風景を映し出してくれるかということです。

(ファーストリテイリングCEO 柳井正氏)

「目の前の利益」という尺度だけではな見えない、「長期的な利益」という尺度でみると、違う風景が見えてきます。あなたが見たいのはどちらの風景でしょうか。


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2016/03/12

【今日の言葉134】

今自分にできること。頑張ればできそうなこと。そういうことを積み重ねていかないと、遠くの目標は近づいてこない。

(メジャーリーガー イチロー選手)

小さな成功を絶え間なく積み重ねていくことで、最初はできそうもないと思っていた理想にいつのまにか近づいてくるということ。


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2016/03/08

芝野氏のTM実践塾

もとコニカミノルタ、もと関西品質工学研究会会長の芝野広志氏が、「TM実践会」を立ち上げられ、下記にHPを開設したとのことだ。

TM実践塾HP
http://tm-zissenn.jimdo.com/

内容は、品質工学(TM)をやさしく解説する<品質工学ってなんやねん> 、成果に繋がるTMの使い方や手法を紹介する<仕事に役立つTM豆知識> 、エピソードを交えて田口先生のご指導内容から印象的で有用な事柄を抜粋する<田口玄一先生指導録> など、興味深いコンテンツが掲載されている。

今後もコンテンツが増えていくと思うので、ときどきチェックしたいサイトである。


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時系列予測の精度評価の注意点

売上や株価、為替レートなど動きがランダムウオーク(酔歩)的な対象の時系列予測がMTシステムで行われている。

MTシステムでは予測精度の評価をSN比で行うが、この際にミスリードにならないように、下記の点に注意する必要がある。

一例して、期間内の平均株価が2000円で、1日の株価の変動(前日との差)が平均100円の銘柄があったとする。今、MTシステムを活用して、ある予測法を開発したとしよう。このとき、明日の株価(終値でもなんでもよい)を前日までのデータを用いて予測するとする。明日の株価の予測値をY'、実際の明日の株価がYであったとする。このような予測をたとえば50日続けて、開発した予測法の精度をSN比で評価したとしよう。

はたして、この例でSN比が24db程度、寄与率R^2=0.558(Yの予測誤差が約5%、下図例)出た場合、これで喜んでよいかどうか、という問題である。

実はこれは全くだめである。5%の誤差ならかなりうまく行っているように思えるかもしれないが、平均株価2000円、前日との差が100円ということは、「明日の株価は、前日の株価と同じ」という最も単純な予測でも、対前日との誤差は平均5%(100÷2000)に収まるのである。したがって、「予想できた」というためには、もっともっと精度(SN比)が高くなる必要がある。

ではどのように評価すればよいのだろうか。結論から言えば、「明日と前日(本日)の株価の差Δy」が予測できれば、その予測法は成功ということになる。本日の株価(例:2000円)に対して、120円上がるのか、90円下がるのか、それを知りたいわけである。したがって、予測した株価の前日差Δy'と、実際の株価の前日差Δyの相関をとって、そのSN比を評価すればよいということである(相関係数でももちろん良い)。前記の最も単純な予測でなくても、23db(誤差5%)程度の予測では、ほとんどΔyの予測ができていないことになる。

「精度のよい予測法ができた!」とぬか喜びしないためにも、以上注意しておきたいことだ。




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生産技術の機能性評価

溶接や接着などの接合技術、切削や穴あけなどの加工技術、成形や鋳造などの造形技術はいずれも生産技術と呼ばれるもので、ものづくりの基本となる技術である。

品質工学でもこれらの生産技術を対象とした機能性の評価や安定性の設計が実施されている。
生産技術の機能性評価、あるいはパラメータ設計の場合、評価対象が2種類あることを押えておくと、考えが整理できる。

1つは、(1)生産プロセスを対象とした評価、もう1つは、(2)生産したモノ自身を対象とした評価である。

溶接技術を取り上げた場合の機能を考える。(1)の場合の対象機能は、溶接機の機能である。溶接機のエネルギーの流れがスムーズで安定しているかどうかである。電力を効率よく接合部での熱に変換して、溶融(+冷却)させる機能である。(2)の場合は溶接した接合体自身の機能である。接合体に構造的な強度が求められるのであれば、荷重-変位特性や、保形性のような機能の安定性を評価することになる。

ノイズ因子(誤差因子)も変わってくる。(1)の場合、製造工程内のばらつきがノイズ因子となる。すなわち人・設備・材料・方法の4Mなどのばらつきである。いつも同じように作れるかどうかの評価である。(2)の場合、その接合体が製品に組み込まれて使用されるときの要因がノイズ因子である。使用条件や環境条件の外乱が中心となる。これはいつでも、どんな条件でも同じように使えるかの評価である。

これらの2つの評価は立場も異なる。(1)の評価は主に溶接機メーカの仕事であり、そのための装置の設計や改善に関係する。(2)の評価は溶接機を使用してモノを作る立場の仕事であり、要求(強度、剛性など)されたモノの設計や改善に関係する。

社内外で設計や開発のコンサルするときは、これらをまとめて下表のように説明している。


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