2017/08/31

カルピスの原液を作る人とそれを薄める人

 スマイルカーブからもわかるように、ビジネス(製造業に限らない)で付加価値を生み出しているのは、商品企画(何が売れるのか)、研究開発・設計(それをどう実現するか)の価値創造(value creating process)の部分である。

 製造やサービスのオペレーションは、その創造された価値(情報)を転写するプロセスである(value mapping process)。この部分は以前はトヨタ式カイゼンで効率化してきたが、常識の範疇となりアウトソース、機械化、IT化の対象となっている。いくつかの職能はいずれなくなるというのもこの論の延長である。

 価値創造の部分の「人間系」に焦点を当てたのが酒井崇男氏のタレント論である。同氏から手頃な新書が出ているのでぜひ一読をお勧めする。(value creating process, value mapping processの語は、酒井氏のFacebookから拝借した)

 また、株式会社ジェダイトが「超実践品質工学」をコアにしてお手伝いするのは、この価値創造プロセスのための時間を捻出するための効率化である。イメージ的には図のようになる。※価値創造は人(タレント)が行うもので、品質工学そのもので解決できるのではない点に注意。

 ホリエモンこと堀江貴文氏も著書「多動力」で同じようなことを、面白く表現している。価値創造のことを「カルピスの原液を作る人」、価値転写のことを「原液を薄める人」と言っている。もちろん価値を作り出す、「原液を作る人」になれ、と説いているわけだ。



株式会社ジェダイト(JADEITE:JApan Data Engineering InstituTE)

2017/08/10

【初心者限定】ジェダイトテクニカルミーティング(9/22(金)@大阪)

 第6回のジェダイト テクニカル・ミーティングは、品質工学の初心者の方を対象に、品質工学の目的と狙い、最重要のメソッドである機能性評価とパラメータ設計を1日で体系的に学べるセミナーを実施します。


 今回は、時間をかけた丁寧な解説のほか、機能やノイズを考える参加型演習、SN比の計算演習(電卓使用)を通じて、考え方を体感できます。また、著書「超実践品質工学」の付録の解析ツールの使用方法もご紹介。少人数で、じっくりと質疑応答もでき、なんでも聞けます。


 過去に一度勉強してみたけど理解できなかった方も、目から鱗が落ちること請け合いです。

<限定10名様募集>とさせていただきます。


ジェダイト テクニカル・ミーティング
 初心者のための超実践品質工学
  (機能・ノイズ・SN比の演習つき)
~基礎からの丁寧な解説と演習を通して、初めてでも必ず理解できる!~

この機会をお見逃しなく!



9月22日(金)10:30~17:30 ジェダイト大阪本社にて。
参加費は21,600円(税込)です。
みなさまとの積極的な議論を楽しみにしています。

詳細は、弊社ウェブサイトもご覧ください(バナーをクリック)。

【内容を一部紹介】
1. なぜ品質工学が必要か
 不具合の8割は設計起因、あとになるほど高くなる修正コスト
 悪魔のサイクル、信頼性試験における3つの壁、
 目指すべき開発プロセス
2.機能性評価(機能の安定性評価)
 悪魔のサイクルへの対応、なぜ短時間で評価できるのか?
 機能性評価で設計品質の見える化を!
3.機能性評価を超・実践するには
 機能性評価の手順、機能の定義方法、
 ノイズ因子設定ガイドライン
 【演習】身近な製品で機能とノイズを考える
 エネルギー比型SN比
 【演習】エネルギー比型SN比を計算してみよう
 事例:LED(購入部品)の評価時間が1/10以下に!
4.超実践パラメータ設計
 何のためにパラメータ設計を実施するのか、
 解析データの見方が重要! 解析ツールの使いどころ、
 ピンチのマル秘脱出方法(再現しない場合、利得が小さい場合)
 事例:QCDを実現する直交軸ギヤ―ドモータのパラメータ設計
 パラメータ設計解析ツールのご紹介

講師:鶴田 明三 株式会社ジェダイト 代表取締役・コンサルタント


株式会社ジェダイト(JADEITE:JApan Data Engineering InstituTE)