2019/05/15

【告知6/27-28】品質工学研究発表大会(RQES2019S)

6/27(木)~28(金)に毎年恒例の品質工学研究発表大会が東京で催されます。 私も初日午前の大ホールの司会を賜っており、2日間とも参加予定です。皆様とお会いできることを楽しみにしています。 http://www.rqes.or.jp/event/symposium/rqes2019s/rqes2019s.html

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2019/05/14

研究会参加雑感

久々に月例の関西品質工学研究会に参加。上位概念の話が抜けていることが多く、品質工学だけを切り口にしていかに勝つかを論じるのは厳しいという印象。品質管理学会と商品化プロセスに関する議論が始まったという。今後の進展を期待する。

上記の視点での各テーマへのコメント。

1.テーマ検討 オンライン品質工学の考究:臨界不良率の整理(パナソニック)
→(所感)製造品質の確かめ方の合理化の話。コスト計算による検査間隔などの設定だが、一度理解して費用計算でツール化すればよい話。それよりも流出を防ぐには設計品質(ねらいと出来映えの両方)や検査設計の向上(安価に検査の良品がトラブルを起こさない等が保証できる)が重要。ただし以上の話は売上や顧客価値とはほぼ無関係。

2.テーマ検討 基本機能の分類 (ISID)
→(所感)研究会有志の「基本機能ハンドブック」の分類は恣意的でMECEでないことが指摘された。しかし「参考になる、無駄ではない(本人談)」程度で話が深まらない。MECEだからといってそれが有用な分類とは限らない。機能をどう定義分類するかは著書等で体系化済。どんな機能が要求されているのか、それをどう実現するかのほうがはるかに重要。

3.テーマ検討 在庫コストの最適化 (コニカミノルタ)
→(所感)発注方式に係る古典的な経済的発注量の問題。だが現状のしくみを放置して計算式で合理化できる部分は少ないと思う。在庫を減らすためには何をすべきか(プルシステム,  リードタイム短縮、部品標準化等)を議論すべき。作ればたくさん物が売れた時代の話ではあり、どうやって売れるものを作るのかが先決。

4.話題提供 企業間交流会に参加して (リコー)
→(所感)マツダで開催された交流会の内容の報告。品質工学で自動車開発の生産性を向上させるという話。主査である人見氏の才覚で全体最適のエンジン開発を推進して成果を上げたことが印象的。これが人見氏の個人的力量によるものか、別の人が行ったときに再現性があるようなしくみや人材登用につながっているのかはよく分からない。トヨタからも発表があったようだが、かなりブレイクダウンされた要素のバランス設計の話だったようで、トヨタの強さとは関係しない。

5.ワーキンググループ活動


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