2026/07/02

【新規連載】交互作用が出にくい制御因子の設定方法①

 品質工学におけるパラメータ設計では、再現性(「場」が変わっても効果が再現する性質)を確保するために、確認実験における利得の再現性を評価します。
(実験計画法のように、交互作用の影響をモデル化するのではないことに注意)

利得が再現しない場合、もとの設計自体あるいはパラメータ設計の計画や実施になんらかの問題があったとして、実験計画を再考し、再現性が確保されるまでPDCAを回すことが推奨されます。

株式会社ジェダイトでは、パラメータ設計講座(品質工学2日間コースの2日目)では、これらの対応として、①機能定義の見直し、②計測精度ノイズ因子設定の見直し(すなわち品質工学の作法としての対応)を中心に講義してまいりました。
※中級以上のコースでは、リコー細川氏提案の「CS-T法」をアレンジした、本当の制御因子の見つけ方も紹介しています。

交互作用については、上記以外にも個別的な側面、すなわち制御因子の取り方や、水準の決め方についても大きな原因を一部を占めることが考えられます。これに対する対応は、これまで固有技術の問題として、テーマ相談会などの個別の場で、コンサルティング・ノウハウとして対応策を提案、実施してきた背景があります。

本連載では、そのような固有技術的な側面にスポットをあてて、制御因子における交互作用への対応を差し支えのない範囲で体系的に示していきたいと思います。大枠としては以下の2項があります。

(1)一般的観点:交互作用が出やすい“危険な型”と避け方
(2)固有技術の観点:分野別「要注意の交互作用」と因子・水準の決め方

まず、(1)一般的な観点から話を進めてきます。この観点では、以下の5つの項目を順次扱っていきます。

【一般的対応に関する5つのパターン】
A. レジーム切替(しきい値・相転移・飽和)が絡む
B. 同じ物理量を二重にいじっている(冗長な因子)
C. 幾何×材料、負荷×速度、温度×化学 が典型強相互作用
D. 水準が「混ざったもの」(同時に複数属性が変わる)
E. 制御因子の「強すぎる」水準(飽和・上限制約)


※本連載をまとめて学べるセミナー・テーマ相談も実施可能です。

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