マイナーな選択科目のため、過去問や周辺の資料から、このあたりが出題範囲だろうというのを自分で同定して、論文試験対策用の技術ノート(すなわち、選択科目を網羅する、オリジナルのテキスト)を作成する必要がある。
だいたい以下のような目次(項立て)でノートを作成した。
ハッキリ言って、QC検定1級より3倍以上は広い。
0.共通
数理計画・解析の実務上の課題、留意点、背景、動向、
1.需要予測
総論、新製品の予測、定性手法(デルファイ法)、
定量手法、SCM/CPFR、モデル(産業関連モデル、
市場反応分析モデル、Bassモデル)、在庫管理/発注方式、
マーケティング(4P、経験的方法、実験的方法)、企画(P7)
定量手法、SCM/CPFR、モデル(産業関連モデル、
市場反応分析モデル、Bassモデル)、在庫管理/発注方式、
マーケティング(4P、経験的方法、実験的方法)、企画(P7)
2.意思決定法(OR以外)
AHP、ゲーム理論、決定木、意思決定過程モデル、
支援システム(GDSS)、仮想評価法(CVM)、
制約理論(TOC)
支援システム(GDSS)、仮想評価法(CVM)、
制約理論(TOC)
3.連続最適化
線形計画法、制約なし非線形、制約あり非線形、
メタヒューリスティックス、多目的最適化、
逐次近似最適化、不確実性を考慮した最適化、
基本理論(最適性条件、双対条件、KKT条件)、
最新手法(QE、半正定値)
メタヒューリスティックス、多目的最適化、
逐次近似最適化、不確実性を考慮した最適化、
基本理論(最適性条件、双対条件、KKT条件)、
最新手法(QE、半正定値)
4.組み合わせ最適化・整数計画
整数計画(最小木、ナップザック、最安定集合)、
ネットワーク理論(巡回セールスマン問題、
最短路、最大流、最小費用流、PERT)、
ネットワーク理論(巡回セールスマン問題、
最短路、最大流、最小費用流、PERT)、
厳密解法(分枝限定法、[分枝]切除平面法、
緩和問題、動的計画)、
緩和問題、動的計画)、
近似解法(主・双対法、実験的解析、シミュレーション)
問題のクラス(P、NP完全、NP困難)、
計算時間(多項式、擬似多項式、指数)
計算時間(多項式、擬似多項式、指数)
5.待ち行列
総論(分布、モデルの記述、平衡方程式、リトルの公式)、
M/M/1/∞モデルおよび派生、ネットワーク型システム、
[離散型/連続型]シミュレーション
[離散型/連続型]シミュレーション
6.ビッグデータ・データマイニング
総論(定義、背景、現状、課題・留意点)、
わが国の方針動向、
注目テクノロジー(Hadoop、クラウド等)
数理手法(データマイニング)、
応用例/社会問題解決
わが国の方針動向、
注目テクノロジー(Hadoop、クラウド等)
数理手法(データマイニング)、
応用例/社会問題解決
7.多変量解析
解析総論(留意点など)、
重回帰分析、[正準]判別分析、主成分/因子分析/MDS、
重回帰分析、[正準]判別分析、主成分/因子分析/MDS、
数量化理論、クラスター分析、共分散構造分析(SEM)
8.品質管理
統計の基本、Q7、N7、管理図、抜き取り検査、検定、
分散分析、実験計画法、官能検査、TQM、QFD
分散分析、実験計画法、官能検査、TQM、QFD
9.信頼性技法・システムの信頼性
信頼性の基本、R7、FMEA/FTA/ETA、設計信頼性、
信頼性の尺度、その他(打ち切りデータ、ワイブル、
HAZOP、ヒューマンエラー、THERP等)、
信頼性の尺度、その他(打ち切りデータ、ワイブル、
HAZOP、ヒューマンエラー、THERP等)、
10.リスクマネジメント
リスクマネジメント、BCP、安全管理/安全設計
11.情報マネジメント
セキュリティ(ISMS、ソーシャルエンジニアリング、
わが国の戦略)、知的財産権/TPP関連、
ナレッジマネジメント、発想法、デジタルデバイド
セキュリティ(ISMS、ソーシャルエンジニアリング、
わが国の戦略)、知的財産権/TPP関連、
ナレッジマネジメント、発想法、デジタルデバイド
ワープロ打ちやWEBの記事の切り貼りも一部にはあるが、「手書き」にこだわった。
なぜなら、当日の試験が手書きだからである。
筆記用の筋肉を鍛えておくべし、はさまざまな方面から忠告いただいている。
こうして選択科目を一望して一通り学んでみると、自分が専門にしている品質工学の位置づけが明確になったたり、利点、欠点などがお互いに見えてきて、相対化できることがまず収穫である。その点についてはまたおいおい紹介していくことにしよう。
技術士としての当該分野はこれまでマイナーであったが、最近脚光を浴び始めている「データサイエンス」(第4の科学とも言われる)の登竜門的な資格になるのではないか、と密かに考えている。
本日、齢四十四になった。
5 件のコメント:
つるぞうさん
先へ先へ進まれている姿に励まされます。今回の道は険しそうですが、引き返すことなく、自分に合ったペースで進みます。技術者の新しい道を創られていることいつも応援しています。ミッキー
ミッキーさん
励ましのお言葉ありがとうございます。
受験は、結果も大事ですが、その過程でいろりろと気づき、学び、成長できる(勉強した内容のことだけでく、時間のマネジメントや、目的意識など)機会です。
お互いに目標に向かってがんばりましょう!
つるぞうさん
本記事を見て、下名も資格取得を目指そうと決心しました。
昨年買ったフランクリンプランナーに資格取得へ向けた5年後の目標を書き込みました。
今しばらく、つるぞうさんの背中を追いかけさせていただきます。
ちなみに、品質工学の考え方もコヴィー氏の仰っている「7つの習慣」に通ずる(目的は非常に大切!!)ものがあると考えます・・・。
jun9
jun9さん
中長期の目標をもって、日々邁進することは重要なことです。jun9さんの決意を歓迎します。
jun9さんはまだお若いのでじっくり自分の技術を高める時期だと思います。
ご自分が一生つきあっていける分野が何なのか、ゆっくり考えてみてください。
コヴィーの7つの週間は下名も読みました。これに限らずですが、本質を究めた考え方というものは、奥底でつながっているものなのだと思います。
「上達の法則」(岡本浩一著)という本がありますので、お手すきのときに読んでみてください。原先生にも好評でした。
つるぞうさん
ご紹介ありがとうございます。
早速、通販サイトの購入ボタンをクリックしました。
届くまでに、「統計学が最強の学問である」を読み切ります。
jun9
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