2024/05/02

【超実践品質工学】信頼性試験は万全な方法か~三つの壁~①

  信頼性試験は万全な方法か~三つの壁~①

 製品や購入部品の品質が確保されているかどうかを確かめたり調べたりするために,製品開発の途中の段階で―――製品なら開発終盤の試作段階で,購入部品ならそれを選定する段階で―――信頼性試験を行っています.信頼性試験にはいろんな種類や目的がありますが,ここでは寿命試験や耐久試験ともいうような,製品や部品の寿命や故障率を調べるような試験について考えます.製品開発を行う際には,通常,製品企画段階で定められた「設計すべき品質」において,製品出荷後の品質レベル(寿命○年,市場故障率○%)が示されます.製品を設計,試作後にその品質レベルに適合(合格)しているかどうかを信頼性試験で調べます.合格すれば晴れて,「この“設計した品質”で問題ない」となり,量産・出荷に移行するわけです.

 なお,注意してほしいのは,製品には製造のできばえの品質もあります.信頼性試験に適合した設計であっても,製造のできばえが悪いと製品として不適合(不合格)になってしまいますので,正しい設計図面どおりの製品が作られているかどうかは,製造工程内や製品出荷前の「検査」で調べるのです.信頼性や機能の安定性は「設計した品質(=設計のできばえの品質)」をチェック,製造工程での検査は「製造のできばえの品質」をチェックしていることを押えておきましょう(図表1.5.1).

(つづく)

 図表1.5.1 設計と製造の「できばえの品質」(筆者による分類)




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