先日、ある関西の電気系メーカー様での設計品質リーダー育成コースの成果報告会を実施しました。先方メーカ様の社長、幹部の御前です。このメーカー様では計画の4年間の4年目の実践が終了したことになります。毎年10名程度継続的にリーダーを育成し、4年間で38名。継続してきたことでリーダが増え、文化として根付きつつあります。
また、実践の効果試算金額の合計は約60億円にのぼります。これは弊社が言ったことではなく、メーカー様の職制で独自に試算し、幹部様の前でコミットした数値です。
弊社はこのような活動で品質工学などのツールを教えにいっているわけでも、それを使わせにいってるわけでもありません。やっていることは、現状分析~あるべき姿~問題点~なぜなぜ分析~根本原因~解決すべき課題~具体的施策~効果試算とスケジュールといった、PDCAやロジカルシンキングが中心です。そのなかで必要に応じて管理技術を使っていきます(そのためのセミナーは平行して実施)。
このアタリマエをアタリマエに行うことで、たいていは1期数名~10名で数億から20数億程度の効果がえられるテーマが実践できるわけです。特に現状分析で、これまで見えていなかった機会損失などを算出するとたいていはその大きさに驚かれます。さらに言えば、このような成果金額だけでなく、自律的に課題を見つけ提案し周囲を牽引していける人財を作っていくことが本質です。
また受講生の方の中には、「このようなアプローチでの業務改善の面白さが分かったので、周りも巻き込んで進めたい」といった感想もあり、講師冥利につきるものでした。
単に無駄やロスを削減するだけではなく、それで浮いたリソースをより付加価値の高い仕事に振り向けていくことにも注意しています。
来月からは後半戦の実践フェーズになりますので、引き続き支援を行っていきたいと思います。
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