2014/08/31

H26年度技術士2次試験問題が発表(4)

さいごは、選択科目の3枚問題。一番力量が問われる問題だが、時間的にはⅡよりは余裕がある。

Ⅲ.選択科目(課題解決能力)

下名が昨年度受験した数理・情報について。
昨年と同じく、2問中1問選んで、原稿用紙3で回答。

Ⅲ-1. 実験計画法を用いた工程パラメータ最適化
Ⅲ-2. 大規模データを用いたマーケティング

昨年と良く似たタイプの問題で、これが現在の数理・情報における王道なのだろう。
実験計画法の問題は品質工学(パラメータ設計)の知識や経験まで披露できるし、ビッグデータについては最近流行りでもっとも出題されやすいところなので、きちんと準備していた受験者にとっては、用意していた内容を再現しつつ、設問にそった内容を肉付けすることでクリアできたのではないかと思う。

生産マネジメントのほうは、設計開発のフロンとローディングと、不適合品クレームに対する内容で、いずれも品質関連(前者は設計品質、後者は製造・市場品質)である。生産マネジメントの全体傾向として、今年はかなり品質マネジメントや統計・信頼性分野の問題が出たように感じる。

下名のような品質設計(品質工学、SQC)、品質マネジメントあたりを専門とするこれからの受験生にとっては、上記のような出題みると、生産マネジメントと数理・情報のどちらを受験するかは非常になやましい選択になるだろう。今回はたまたま品質関連に偏っていたが、生産マネジメントは範囲が広いので今後大幅に出題傾向が変わる可能性もたかい。いずれにしても、技術士やコンサルタントとして活躍するためには両方の分野の知識は必須にはなるのだが。。

一方で、生産技術やIE、JITなどを専門としてきた方にとっては今回の生産マネジメントの問題はかなりきつかったのではないかと想像する。

H26年度技術士2次試験問題が発表(3)

さらに、選択科目のつづき。

Ⅱ-2.選択科目(専門知識及び応用能力)

下名が昨年度受験した数理・情報について。
昨年と同じく、2問中1問選んで、原稿用紙2枚で回答。合計4枚を2時間と、時間との勝負だ。

Ⅱ-2-1. ORを用いた工場内のレイアウト
Ⅱ-2-2. 新製品に関するアンケート調査

小問の構成は昨年とほぼ同じ。
内容的には、やや自分の専門に遠ざかった設問に感じる(もちろん、受験者によって得意分野は異なるので難易度についてはなんともいえない)。
ORは選択肢問題や知識問題には答えられる程度に勉強したが、いかんせん実務経験がないので、このような応用能力を求められる問題で選択することは難しい。
したがって自分なら、迷わずⅡ-2-2を選ぶ。商品企画の7つ道具を使った手順と、数理・情報の技術士としてコンジョイント分析あたりでのデータの扱い方、留意点などを説明することになろうか。

なお、生産マネジメントのほうも覗いてみたが、うち1問(2問目)はQC検定に出てきそうながっつりした統計的品質管理分野の、数理・情報的な問題。経営工学部門では生産マネジメントの受験者が多数だが、大丈夫だっただろうか。



H26年度技術士2次試験問題が発表(2)

つづいて、選択科目。論文形式のこっちが本番だろう。

Ⅱ-1.選択科目(専門知識及び応用能力)

下名が昨年度受験した数理・情報について。
昨年と同じく、4問中2問選んで、原稿用紙各1枚で回答。

Ⅱ-1-1. 回帰モデルの評価方法
Ⅱ-1-2. AHP(階層分析法)
Ⅱ-1-3. 実験計画法の分割法
Ⅱ-4-4. テキストマイニング

いずれも応用能力まで問われているので、定義や手順に加えて、留意点などを要領よくまとめる必要がある。
問題のレベルは昨年と同程度と感じるが、やはりこの試験は幅広く勉強しておかないと、問題選択の幅が狭くなってしまう。
下名の勉強ノートでは上記の1,2,3は対策できていたのでこのなかから選ぶことになるが、3は原稿用紙1枚(図表を入れるのは苦しい)では説明しきれないので、1と2を選択すると思う。4は初出だったと思う(本は持っているが、詳細まで準備していなかった)。

生産マネジメントについても注釈。

こちらは、1.バスタブカーブ、2.統計的検定、3.IE分析手法とECRS、4.FTA である。
3.を除けば、え?これが生産マネジメントの問題?数理・情報では?と見間違えるような出題で、生産技術分野やIE分野の受験者は参ったのではないだろうか。統計・信頼性技法は数理・情報のなかの専門とする事項の例として挙げられているのである。一方、昨年は数理・情報のほうで在庫管理の問題が出たのだが。

いずれにしても、作問者のローテーションの関係なのか、問題の分野に偏りや、専門科目にあまりふさわしくない問題が出ている印象があり、4問中2問という制約のなかでは、受験生によって「当たり外れ」がでやすい内容になっているのではないかと危惧する。

H26年度技術士2次試験問題が発表(1)

日本技術士会HPにH26年度の技術士2次試験問題が発表された。

経営工学部門の問題について、まずはざっとみた感想を述べたい。

Ⅰ.必須科目

例年通り20問中15問を選択する問題。
昨年はほぼ過去問で解ける問題で構成されてたが今回は25%(5問)程度ほどは過去問以外のところから出題されていた。過去問と類似、またはその周辺の勉強をしていれば解けそうな問題で15問あるので、過去問中心にしっかり勉強していればこのうちの8割(12問)くらいは解けたのではないか、というレベルである。

先日参加した技術士会近畿本部(経営工学部会)の会合でも、「今年は少し難しくなったね」というような会話が聞かれたが、合否を左右するほどの難化ではなかったように思う(満点も60点も合格は合格だ)。

受験者によって得意分野が当然ことなるので、まったく独断となるが、以下のような評価である。

過去問相当(12問)
1,2,4,5,7,9,11,14,15,16,18,20

過去問の応用・周辺知識が必要(3問)
3,6,17

過去問で出題されていなかった内容(5問)
8,10,12,13,19

長くなるので、専門科目は次の記事で。



技術士会近畿本部 経営工学部会に参加

去る8/23(土)に、技術士会近畿本部 経営工学部会に参加。2ヶ月に1回開催されており、今年の4月から参加させていただき、これで3回目になる。

参加者はたいてい20数名程度で、年齢層は下名より上の方が多く、80歳以上でなおコンサルタントとしてご活躍の先生方もおられる。

講演、議論されるテーマは経営工学部会らしく、非常に広範囲で、単なる技術論にとどまらない。今回は、ODAの豊富なご体験談と、技術士会や技術士試験、技術士法などの仕組みに関する近況で、いずれもふだんの業務ではなかなか得られないような情報に触れることができた。
(また、余談ながら、三菱電機相談役の野間口氏が、文科省の技術士分科会の会長であることもこのとき知った)

次回は10月、その次が12月開催で、12月には下名にも講演のチャンスが回ってきた。まだ詳細内容は決めていないが、品質工学や設計品質に関する活動の話が中心になると考えている。

毎日忙しくも技術士となってまだ半年にすぎないが、このような新しい出会いがあることに今後も期待している。

2014/08/24

北海道旅行2014 その7(8/17-18)

旅行も残す所あと2日。ゆっくりした朝食をとりながら、四季さんのマスターを話しをしているうちに、美瑛は晴天に恵まれてきた。この時期だけに、人気の青い池は早めにいっておかないと大変なことになる、とのことで朝一の目的地は青い池にした。さいわい、駐車場にはすんなり入れたものの(昨日は大行列だったとか)、池のほうに歩いていくと大賑わい。それでも、池の方向には人はいないので、なんとか写真のような構図でそれなりのものを撮ることができた。

青い池から美瑛の中心のほうへ戻る白金街道の途中に、これもいつも立ち寄る、美郷不動尊の名水へ。ここは水はおいしいだけでなく、交通安全の神様でもあるので、必ず立ち寄っている。過去の北海道旅行でもいろいろあったが、幸い大きな物損も、人身事故もなかったので、よかったと思っている。

白金街道の途中から一本北東の道に入って、美瑛の丘を眺望。そのまま美瑛駅まででて昼食に。私は学生時代以来、かみさんは始めての「おきらく亭」に。ここの自慢はポトフのコースで、ごらんのとおりのボリューム。それでも、旅行中のお腹には、野菜はありがたく、お腹一杯になりながらも、おいしく完食した。

そのあと、北西の丘にいって新じゃがの発送を頼んだり、新栄の丘、四季彩丘をめぐったりしながら、おやつ時には、今美瑛で一番おいしいソフトクリームといううわさの、美瑛酪農場へ。ソフトを堪能して、農場を散歩したあと、足を富良野に向けて、ペンション「あしたや」さんに到着。

アットホームな宿で一泊したあと、最終日はあまり時間もないことから、早朝にファーム富田で時間をつぶし(店が空いていないのでまだ観光客は少ないが、農園は自由に見物できる)、そのあと、富良野の六花亭カンパーナへ。農園のぶどうで作ったオムレツなどをいただき、お土産なども買い込み後ろ髪も引かれながら、千歳空港へ。

そういえば、海鮮丼を食べてなかったね、ということで昼食は空港内で、うに、いくら、まぐろの三色の海鮮丼を3人で1杯ずつ完食。14:00発の飛行機で一路伊丹へ。長いようで短い7泊8日の旅でした。



北海道旅行2014 その6(8/16)

旅行もいよいよ主版の6日目。今日は富良野方面を向かう予定で、まずその道すがらに、帯広は羽帯の「十勝千年の森」へ。十勝地区のいろんな庭園はほぼいきつくしたが、前回(2年前)にここを十分に回れずに時間切れで次の課題としたので、今回しっかり回ることにした。

一番よかったのは、メドウガーデン。世界一の庭を受賞したのに相応しく、美瑛の観光農園のとはちがった、「ガーデン」の美しさを堪能できた。決して煌びやか花々ではないのだが、背景の山々と相まって、なんともいえない雰囲気(すみません、表現力不足です)をかもし出している。園内は広いので結構歩くし、また一番高い所にある千年の丘まで制覇したので、結構いい運動になった。

一路、富良野方面へ。富良野に着く前に、前回いいなと思った、かなやま湖に。もう半月はやければ、湖とラベンダーのコントラストを楽しめたが、時期遅し。それでも向日葵や、あざやかな青い空の色と、湖の組み合わせは夏の盛りを思わせ、とてもいい気分になった。

さらに車を富良野方面に走らせる。この時期の(そうでなくても)富良野市外は道路が込み合うので、一本東の麓郷がわに道路をゆったり走りながら北上。幹線道路と合流するところで、ちょうど日の出公園の近くにでたので立ち寄ることに。最盛期ならラベンダーが美しい、しかもちょっとした穴場の公園なのだが、さすがに8月中旬過ぎではそれもななわず。それでも写真にご覧いただけるように、それ以外の色とりどりの花々が待ってくれていた。頂上からは「愛の鐘」ごしに富良野の町並みが見える。ここは町民の公園、というかんじのところで観光客も少なくおすすめだ(この時期だと本当にまばら)。

このまま美瑛の宿に向かってもよいが、少し時間があるので、かみさんのリクエストで、かんのファームへ。いつもキレイな花畑で、誰でもそれなりの写真がとれるスポットだが(なので写真を出すのもはずかしいが)、目的は「五本の木」である。嵐が日本航空のCMでここを訪れてから、新しい意味での観光名所になっている。

そのあと、いつもお世話になっている(というか個人的には第2の故郷と思っている)丘の宿四季さんに到着。夕食までまだ時間があるでしょう、とのことで夕暮れの中、近くの向日葵がきれいに咲いている丘に案内していただいた。そのあとも、おいしい料理とお楽しみのおすすめワインに舌鼓をうって、また花火までさせていただいて大満足で眠りについた。




北海道旅行2014 その5(8/15)

5日目。阿寒湖自体にはあまり興味がないので、車を走らせ、オンネトーへ。南側の駐車場がある展望場所は時間帯によっては観光バスも来るが、北側の遊歩道のほうはほとんど誰もこない。沼一周が3kmほどで、のんびり歩くのにはちょうど良い距離。もう少し天気がよければ、なんともいえない、素晴らしいエメラルドグリーンになるのだが、そのときの天候や季節によって色んな色を見せるのがこの沼の魅力でもある(五色沼とも言われる)。遊歩道を一周回る間にも、少しずつ色が違って見えた。さらに上からも見てみようということで、片道800mの登山道を登り、展望台へ。食べすぎの体には、よい運動になった。

この日の昼は決めてあった。池田町にあるステーキハウス「よねくら」のステーキ弁当(1080円)を買って、景色のいいところで食べようと。池田についたときにすぐに受け取れるように、30分前くらいに電話予約しようとしたら、なんとレストランのほうがてんやわんやで、弁当が1時間待ち。それでも一応予約しておき、空いた時間で、池田ワイン城の近くにあるDCTガーデンミュージアムへ。ここは、池田町の出身であるドリカムの吉田美和の記念館で、ファンいとっては聖地?の1つである。空いた時間でもなければ来ることはなかったかもしれない。

よねくらで弁当を3つ受取り(なお、この弁当は日本一賞味期限の短い弁当としても有名。賞味期限は2時間)、車を走らせて十勝が丘展望台へ。ここもガラガラで、ゆっくりと十勝の広大な眺望をもおかずにして、おいしいステーキ弁当をいただいた。十勝の展望台といえばここと、新嵐山がおすすめなので、行くことがあればぜひ立ち寄ってほしい。

十勝にきたら、植物モール泉で有名な十勝川温泉にはいるべしで、幕別にある「ゆうゆ」におじゃました。茶色で独特の石油臭のある泉質で、世界でも2箇所からしか湧出しないという珍しい温泉。お肌はすべすべだ。

もう夕刻だが、帯広に来たら六花亭本店にいかねばなるまい。消費税増税などで少し値段が上がったとはいえそれでも安い、イートインで無料のコーヒーまでいただき大満足だ。

帯広駅前のリッチモンドホテルにチェックインして夕食は外食。釧路で魚介が満喫できなかったので、魚介がいただける居酒屋をさがしてGo。ちょうどこの日は帯広駅前でお祭りをやっていたので、人手が多く予約をとるのに一苦労。10件目くらいでようやく海鮮レストラン「ほたる」に。静かな雰囲気の個室に案内され、これはヒット。大好きなツブの刺身のほか、写真にあるようなさまざまな魚介類を釧路ではなく、帯広でいただくこととなった。

北海道などの地酒をいただきいい気分でホテルに戻った。



北海道旅行2014 その4(8/14)

4日目。釧路湿原は何回も行ったので、スルーして一路北へ。摩周湖の東側にあたる、裏摩周展望台へ。西側の摩周湖第一、第三展望台は観光バスでごったがえしているだろうが、こちらは別世界。ゆっくりと違う角度からの摩周湖が見られる。

裏摩周に来たなら、セットとして神の子池。この池の青さは神秘的で、このあと出てくるオンネトーとならんで、個人的に大好きな場所だ。近年有名になっているようで、小さな池の周りに観光客がぐるりと取り巻いていたのは辟易としたが。。。最近有名になった美瑛の青い池との青さを比較してみてほしい。透き通った、非常に濃い青である(地下では摩周湖とつながっており、ほかから水が流入・流出する川もない)。池の中にごみなど捨てられていないか心配になったが、はたして大丈夫だった。きっと、近隣の方がメンテナンスにご苦労されているのだろう。感謝、感謝である。

摩周湖を着た周りにぐるっと回って、川湯温泉、硫黄山のあたりを通ると、独特の硫黄臭がしてくる。この近くにあるのが、「クリーム童話」の本店である。ここで、小清水で食べそびれた桜もち味のアイス他4種類をいただく。

昼食は摩周にあるそば屋「出雲」で鴨せいろを。旅行中は食べ物がおいしくて、また間食もするので、胃がもたれがちになる。そこで、こういうそばや、野菜(美瑛の項参照)などのヘルシーな食事を入れていくことが重要である。長い旅行中は食事のバランス・ペース配分と、便通には気をつけたい。

この日は阿寒湖に宿泊する予定で、しかも早めにチェックインして屋上展望風呂&プールを楽しもうということで、14時ごろには到着。天気もどんよりなので、はやめにゆっくりしたいということもあった。さて、前後するが、阿寒湖に宿泊するのは初めてである。どうも、観光地化した雰囲気が好きではなかったのだが、娘が「トマムに行かないのなら、プールとバイキングがあるところ」とのリクエストだったので、りっぱな屋上プールがある、「ニュー阿寒ホテル」に宿泊することにした。早めについたこともあり、屋上露天風呂(男女別)も、屋上プール(水着着用)も貸切状態だった。盆休みの阿寒湖で!?と思ったが、やはり1時間もすると人が増えてきた。夕食のバイキングは立派なものだったが、にぎやかでやはり観光地を思わせるものだった。北海道のお酒をいろいろ飲んだ。娘も喜んだし、こういう日があるのもよい。


北海道旅行2014 その3(8/13)

3日目。昨日の夕方からついに根室に来たのだ。これまで北海道には20数回来ており、宿泊数にして170泊以上しているが、実は根室は来たことがなかったのである。今回のように、道東に4泊もしてじっくり回れるときでないと、なかなか根室までは手が回らない(南の函館、北の稚内も同様)。

根室に来たとなれば、最東端を制覇したくなるのが人情。さっそく納沙布岬へ。天気はあまりよくなかったが、最果ての地に感慨にふけりながらも、根室限定のレアの土産もの(食品)を多数物色。このあたりでしか出回らない根昆布や、花咲ガニのカレーなどをゲット。

花咲ガニといえば、花咲港。そこに根室で有名な、「車石」がある。海岸まで出て行くと、長年、波によって侵食された岩が、柱状節理となり、天然のものとは思えない幾何学的な造形ができている。このあたりから天気も回復基調。

この日の予定は西方面で、昼ごろに根室半島の付け根にある、春国岱・風連湖の道の駅「スワン44」へ。非常に近代的できれいな道の駅で、大きなガラス張りから雄大な風連湖の風景が望める。昼食は根室名物のエスカロップ。これは、トンカツを、タケノコのみじんが入ったバターライスの上に乗せ、その上からデミグラスソースをかけたもの。ガッツリしているが、意外とペロリといけてしまった。

そのあと、風連湖の木道などを散策して、さらに西へ。霧多布の湿原にある、「ヤチボウズ」という正体不明な植物?が見てみたいとおい。ヤチボウズの木道を歩いてみたが、植物は青々としており、まだその季節ではなかったようだ(リサーチ不足!)。写真では茶色いので秋の風物詩なのだろう。

霧多布でも湿原が見える温泉「ゆうゆ」で汗を流し、涼みに近くのアゼチの岬へ(ハナミズキという映画のロケ地なのだとか)。琵琶瀬展望台からしっかり霧多布湿原をみたのち、さらに愛冠(あいかっぷ)岬へ。夕暮れもあいまって、非常に印象深い景色だった。

宿泊地に向かう途中で、牡蠣の町、厚岸に寄る。かみさんは牡蠣はダメなので、娘と二人で厚岸グルメパークに行って、ぷりっぷりの牡蠣をレモンでいただく。厚岸の町が夕暮れに染まっていた。

宿泊地の釧路についた時にはもう日が暮れていた。釧路港にあるフィッシャーマンズワーフMooの外で、屋台の炉端焼きを・・・と考えていたが、大盛況で満員。Mooの中のレストラン街をのぞくと、ジンギスカン・海鮮BBQ食べ放題、飲み放題をやっていたので、こっちでいいか、と予定変更。結果的にジンギスカンを食べるチャンスはここしかなかったので、まあよかったのではと思っている。こういういきあたりばったりも、旅の趣だ。



北海道旅行2014 その2(8/12)

2日目。この日はいっちょう、小高い山にでも登ってやろうと調べておいたモアン山に向かったのだが、モアン山自体は「たぶんあれだろう」と分かったものの、あまりにローカルなため何の表示もなく、登山口が分からなかった。開陽台をしのぐ眺望、とのことで期待していたが、しかたないので、開陽台へ。ここへは前にも来たな、と思いつつも、かみさんに聞いたら新婚旅行(2001年)以来とのこと。しかも前回は天気がさっぱりだったので、眺望の印象がないとのこと。それなら、今回来たのも価値があるというもので、ピーカンとはいかないものの、しっかりと360度の展望を目に焼き付けることができた。

なんだかんだで昼近くになってきたので、多和平のほうまで足を伸ばして、ここの名物のスープカレーをいただく。トマトベースの少し酸味のあるカレーで、レストランのテラスからの眺望もよく、食が進む。多和平でも雄大な景色を拝んだあと、また開陽台方面へ。

この日に楽しみにしていたのは、養老牛温泉。河原べりの露天風呂に日帰り入浴できる。大人2人子供1人で1500円という良心的な値段で、(男風呂のほうは)川のすぐ横にある複数の露天風呂を満喫できる。今回は「湯宿だいいち」に行った。ここはすばらしい。何人かの客はいたが、時間帯によっては一人にもなれ、川のせせらぎを聞きながらぼんやりと風呂に入ったり風にあたったりした。

ここから根室に向かう道すがら、タイヤに釘が刺さっていることに気づく。さいわい、空気の漏れが少なく、走行はできる状態であったため、数10km先の根室市街まで車を走らせオートバックスでタイヤを交換(刺さり場所が悪く修理は出来ないとのことだった)。事故が起こらず、お金で済んだと思い、忘れることにした。

宿泊そのほどちかくの旅館「二美喜」へ。夕食までの時間に外に出てみるときれいな夕日が。夕食は待望の花咲ガニだった。初めて食べたが、こんなに濃厚でクリーミーとは。これは明日、お土産用に発送するしかない。


北海道旅行2014 その1(8/11)

自宅からバスに乗り伊丹空港へ。盆休みということもあり、まず荷物検査のところで1時間ほどの行列。これはまいった。荷物検査の列がハケず、飛行機の離陸が10分程度遅れる。2時間ほどで女満別空港に。道東めぐりをする場合ではここが一番便利。

タイムズレンタカー(もとマツダレンタカー)で車を借りる。今回はガソリン車で車種はマークX。北海道での燃費は13km/Lくらいで、ガス代も高騰(160~166円/L)していたので、結構高くついた。

まずは腹ごしらえということで、流氷博物館などがある天都山展望台へ。カラフトマスをつかった網走名物のザンギ(からあげ)丼を食した。とろろをかけて食べるのがうまい。展望台からオホーツク海や網走湖を望んだあと、近くのフラワーガーデン「はな・てんと」に。この広い敷地に、うちとあと1組くらいの客しかおらず、やはり道東の人の少なさを再確認。

次は、飛行機の中でもらった網走ガイドに載っていて初めて知った、僥倖の丘・フロックス公園に急遽寄ることに。網走湖とフロックス丘、それにホタテの貝殻を敷き詰めた真っ白な歩道と、なかなか面白い景観の公園だったが、ここもガラガラ。

さらに車を東に進める。宿泊地の途中ということもあり、十弗湖のある小清水原生花園へ。季節的に花の種類は少なくなっていたが、雄大な風景とローカルな駅舎の感じがなかなか。ここも比較的人は少なかった。土産売り場で、「クリーム童話」のアイスを発見。めずらしい、アスパラとトマトのアイスを注文。ここで桜もち味のアイスも気になったが、これは摩周本店で食べることになる。

別海町の果てしない直線道路などをたどりながら、宿泊地の標津へ。「ぷるけの宿」に宿泊し、温泉や毛ガニなどの料理を楽しむ。今朝の空港の混雑が夢のよう。


2014年北海道旅行総括

盆休みをはさんだりで更新がひさびさとなってしましった。

さて、昨年度技術士試験で流れてしまった、恒例の北海道旅行であるが、今年は2年ぶりということもあり、5月ごろから各種手配を行ってきた。昨年マネジャーになってしまい、自由度がかなり下がってしまったこともあって、比較的確実に休みがとれる盆休みを利用することにした。

以前の投稿にも書いたが、夏に北海道にいくのなら、やはり7月下旬がオススメである。盆の時期は、飛行機や宿の値段が高い、人が多い、気温が高い、とあまり良いことがない。しかしそこは北海道旅行暦20年以上ということで、それぞれについて以下のような対策をねった(というほどのことでもないが)。

飛行機については得割75を使って早めに席を押さえる。しかも盆休み最終日の8/17(日)は料金が高騰するので、なんとか1日有給をとって、月曜の便に。往路も土曜出発とせず、月曜まで待った。したがって、8/11(月)~8/18(月)の7泊8日とした。

人が多いといっても、有名な観光地しかも、札幌、小樽、富良野・美瑛、旭川、トマムなどといったところがひどいだけで、道東のしかも少し穴場的なところを狙えば、かなり空いているのである。そこで、今回は7泊のうち前半4泊を道東、その後、帯広、美瑛、富良野というコースとした。後半についてもいろいろ工夫してできるだけ人ごみを避けた。

8月中旬は北海道といえども暑い。しかしそれは道央より西の話で、道東や道北は涼しく、10度前後気温が低いことは珍しくない(しかし天気が悪いことが多い)。それもあって、今回は道東中心の行程とした。

1日ごとの内容はこれ以降の投稿にゆずるが、おおまかな旅程は以下のとおり。/は日の区切り。

女満別空港~網走~小清水~標津/~開陽台~多和平~養老牛温泉~根室/~納沙布岬~風連湖(春国岱)~霧多布~厚岸~釧路/~裏摩周~川湯温泉~摩周~阿寒湖/~オンネトー~池田~十勝が丘~帯広/~羽帯(千年の森)~かなやま湖~富良野~美瑛/~白金(青い池)~美瑛周回~富良野/~千歳

無理せず、走行距離は1500kmほど。