2011/09/13

【今日の言葉096】

相手の見方を理解することで自分の立場が変わることもあるだろう。それもまた理解が深まったということであって、譲歩したわけではない。最終的にはお互いがお互いについて理解を深め、両者のものの見方を統合した一段レベルの高い視野を獲得するのが理想である。こうした統合は「地平の融和」という。

「哲学思考トレーニング」(伊勢田哲治)より

#私が統計士やQC検定の資格を取ろう(そのために勉強しよう)と思った理由の1つに、品質工学と品質管理・統計学との融和、上記の言葉を借りて言えば「一段高いレベルの視野を獲得」したいからである。品質工学(会)も外に向けての議論を活発化していく時期にきている。

4 件のコメント:

Runner_Totchan さんのコメント...

いいねぇ.
わたしゃ,品質工学に足を踏み入れたことで,本当のSQCに近づけた気がしてるよ.

つるぞう さんのコメント...

Runner_Totchanさん

ほんとうのSQCですか。
私はQEでもSQCでも目的に近づければいいと思っています。

一部にある方法論(学会)間の論争は、まず目的の共有(何について議論しているのか)がまず先決だと思います。

Kazz さんのコメント...

モノコトの考え方の理想は高次の立場でで考えて何があるべき姿か考えることだと思う。つるぞうさんはQEだけでなく、QCを知ることでアウフヘーベン(止揚)できると考えておられるようだが、それは手法の問題を考えているからだと思う。田口の哲学は手法の問題ではなく、社会的損失の最小化を考えて品質を定義されたのだから、価値の最大化と損失の最小化の両面を考えているものである。QEを勉強すれがするほどモノコトの本質が分かってくるのである。品質第一とか安全第一とか部分最適を考えていないことが大切である。全体最適とは何かが理想ではないか。1+2=3も必要だが!+2が3にはならないことも含めて考えることがアウフヘーベンの考え方である。

つるぞう さんのコメント...

Kazz先生

ご投稿ありがとうございます。

哲学やアウフヘーベンなど高尚な話ではなく、単に「品質工学しかしらない人」では困るということです。

おっしゃるとおり、手法だけではだめで、それを運用するための しくみ(開発プロセス)とマネジメントが大切ですね。現在の仕事でそれは痛切に感じております。

今後ともご指導よろしくお願いします。