2014/06/24

技術士会経営工学部会・近畿支部の勉強会

6/21(土)に技術士会経営工学部会・近畿支部の勉強会(2か月に1回)に
参加しました。

前回は品質工学だったのですが、今回は内容的に業務に直接関係しないかな、と思いながらの参加でした。

第1部は情報システムやICTの話があり、ビッグデータの話などもあって、個人的にはそれなりに役立ちました。
第2部の、麻織物メーカ、仏具メーカへの地域活性化支援事業の話は正直あまり関心をもっていなかったのですが、聞いてみると品質工学などの品質作り込み活動の推進に役立つ気づきがいくつかありましたので展開します。

●夏向けの麻製品を冬に購入することに疑問を感じて、消費者に
 直接訪ねることを助言(支援事業者→中小企業)。直接訪問して
 みると「体にまとわりつきにくく、さらっとしていて、スースー感が
 なく、体になじむ。冬も上布団の内側で体に沿わせて愛用」
 とのこと。麻の熱伝導率のデータとともにPR資料に活用し、
 人気商品に。

→ よく観察して、疑問に感じることが重要。
  現場に足を運んでお客様の意見や使い方をよく聞くことが大切。

●仏具メーカは、モノを売っているのはなく、先祖を祀るための
 「作法」を売っている。

→ 推進活動も、品質工学などの「技法」ではなく、
  品質作り込みの「作法」を展開しているのではないか。

●(支援事業者は、中小企業=仏具メーカに対して)いかに説明すれば
 アドバイスした内容を行動に移してもらえるか、説得力が得られる
 ように事例収集に努める。

→ 推進活動も、推進メンバーが実践のキーマンに対して、いかに説明
  すれば行動に移してもらるか、事例収集に努める必要がある。

●お客さんに相当する中小企業(=仏具メーカ)の経営者の満足度を
 高めるのに、目先の問題処理では自立心を強める作用が強化されない
 から、将来展望を前提に助言する説得の方法に努める。

→ 推進活動も、つい目の前の問題解決を支援したくなるが、これでは
  自立心を強める作用が強化されない。将来展望を前提に
  本質的な改善について助言する必要がある。

さあ、明日は(もう今日か)、日本規格協会の品質工学入門セミナーである。新しい出会いに今からわくわくする。


株式会社ジェダイト(JADEITE:JApan Data Engineering InstituTE)

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