2014/11/12

π(円周率)3話

 秋も深まってくると少し濃い目の赤ワインがおいしくなる。

 今回、フルボディの赤ワイン6本セットの中に、「π(パイ)」という名前のワインがあった。写真のとおり、ボトルには通常のような紙のラベルはなく、円周率がボトルに直接印刷されており、数字の一部が赤色で「π」の文字を象っている。このワインの名称の由来は、このワインの葡萄がとれた畑の面積が3.14159haであることに由来する。そのような理系ゴコロをくすぐるだけでなく、味もそうとう良いワインである。



 この投稿に限って、料理のほうはどうでもよいのだが、いつもの鶏肉のネギソースと、ラタトィユであるが、初登場は、タコとキノコのアヒージョ。店で食べた味に近く、なかなかよかった。

 さて、ここの円周率に関係する話を追加。最近、「世界は2乗でできている」という面白い本を読んだ。品質工学では、2乗の話が良く出てくる。というより、損失関数やSN比などは2乗の世界そのもので、この本を読むと、いかに科学や数学の世界というものが2乗でできており、それによってうまく説明できることがよく理解できる。そのなかで結構驚く話が1つ。

 2乗数(1,4,9,16,・・・)の逆数を足してくとその極限はどうなるかという問題である。すなわち、

 X=1+(1/2^2)+(1/3^2)+(1/4^2)+・・・=?

 オイラーは電卓もない時代にこれを小数点以下20桁まで求め、1.644934・・・であることをつきとめた。この数字が何であるか、ピンとこないかもしれないが、これは、π^2/6(円周率の2乗の6分の1)に収束するのである。2乗数と円周率がこのような簡単な数式でつながっているというのは興味深い。

 最後に、円周率の0から9の数字を鍵盤の音階に対応させた音楽がある。ほぼ乱数と言える円周率がこのような美しいメロディーで表せるのは、また驚きである。是非聞いていただきたい。
http://tocana.jp/2014/03/post_3862_entry.html


株式会社ジェダイト(JADEITE:JApan Data Engineering InstituTE)


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