いちばん悪い教え方は、わかっていないにことを わかったようなふりをして教えることです。
(竹内薫「99.9%は仮説」より。再読)
さらに以下のようにつづく。
「100パーセントわかっていないのに、100パーセントわかったかのように強制的にみんなに教えてしまうと、だれもが先入観をもってしまって、疑問に思う人がいなくなってしまいますよね。」
ここでいう「わかっていない」というのは教える側の知識・理解のことを指しているのではなく、世の中的に、あるいは学会としてという意味です。つまり、まだ仮説にしか過ぎないのことを、さも確定したもの、客観的な事実(そんなものないのかもしれないが)であるかのように教えるのは危険だということ。教える側も教わる側も思考停止して、新しいものが生まれませんね。
品質工学でも田口先生のおっしゃるさまざまな提案は、新しい観点を提示し、効果もあるけれども、それが真理(というと大げさなので、実用的にベストでもいい)かどうかは後進の研究者や技術者が連綿と考えていかなければいけない。とくに、基本機能、再現性(悪玉交互作用)、損失関数の問題はまだまだ決着がついていないように思える(個人的意見です)。
学会としては、そういう「反証可能性」のある議論の土壌を醸成していくべきでしょうね。
株式会社ジェダイト(JADEITE:JApan Data Engineering InstituTE)
0 件のコメント:
コメントを投稿