第40回信頼性・保全性シンポジウム(2010/7/15-16)
http://www.juse.or.jp/reliability/88/#8
にて、「信頼性に関わるデータ解析へのSN比の応用」(松岡敏成氏、三菱電機コントロールソフトウェア)が発表された。
氏はSQCや信頼性工学に関する碩学であるが、最近、社内で品質工学に対する議論にも参加しており、懇意にしていただいている。
発表では、ワイブル分析を用いて、「品質工学を使うことでなぜ品質改善につながる」かというしくみを説明している。
また、劣化の加速モデル式と実験データの適合性をSN比を用いて評価している。これはMTシステムで総合推定精度をSN比で評価する考え方に似ているが、信頼性工学の分野のなかでSN比を用いたユニークな例である。品質工学に対する誤解も一部にはあるが、興味を引く発表である。
なお、同シンポジウムの「品質工学と信頼性」セッションでは、長谷部光雄氏が「信頼性テストのパフォーマンス向上に関する試み」を発表している。
品質工学と信頼性工学は相容れない、という一部の意見もあるが、お互いをより深く知ることで議論が深まるのではないだろうか。
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