SN比は、分離システムの評価であるので、原料比yA:yBの変動に影響を受けてはならない。ここでは簡単なデータ例で検証してみよう。
液体Aは、有効成分yA1:有害成分yA2=9:1に、気泡Bは有効成分yB2:有害成分yB1=5:5に分離できる品質をもったシステムを考える。このとき、下記のように原料比が変わったとする。
Case1
排出口#1 排出口#2
液体A yA=100 yA1=90 yA2=10
気泡B yB=100 yB1=50 yB2=50
Case2
排出口#1 排出口#2
液体A yA=100 yA1=90 yA2=10
気泡B yB=10 yB1=5 yB2=5
オッズ比ηT’’、デジタルのSN比ηTaとも、真数部に(yA1/yA2)*(yB2/yB1)をもっているので、分離品質yA1/yA2とyB2/yB1(9:1と5:5)が一定であれば、原料AとBの比が変化しても、SN比は不変である。
オッズ比
Case1 ηT''=10log[(90*50)/(10*50)]^2=10log81 (db)
Case2 ηT''=10log[(90*5)/(10*5)]^2=10log81 (db)
デジタルのSN比
Case1 ηT''=10log[(90*50)/(10*50)]^(1/2)=10log3 (db)
Case2 ηT''=10log[(90*5)/(10*5)]^(1/2)=10log3 (db)
Case2 ηT''=10log[(90*5)/(10*5)]^(1/2)=10log3 (db)
次の投稿で、経済性について考えてみよう。
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