2025/06/16

【つるぞうに聞く】品質工学と生成AIはデータエンジニアリングの要!

 聞き手「日本の1人当たりGDPが、かつて差をつけていた国々に抜かれてOECD加盟国の中でも21位という状況。これは気になりますよね」


つるぞう「そうですね」

聞き手「今日は、日本の強みである『ものづくり』を新しい技術でどう強化して、この状況を乗り越えていけるのか、その可能性について深く見ていきたいと思います」

つるぞう「はい。特に製造業の国際競争力強化は、本当に喫緊の課題ですよね」

聞き手「ですよね」

つるぞう「いろいろな方法はありますが、やはり日本の元々の強みである製品やサービスの性能品質、そして研究開発技術力を、現代のツールでどう磨いていくかが非常に重要になってきていると思います」

聞き手「その鍵として最近よく聞くのが、データサイエンスや生成AIですね」

つるぞう「ええ」

聞き手「でも正直なところ、データ活用は一部の巨大なテック企業だけの話かな、というイメージがありました」

つるぞう「かつてはそう見られていたかもしれませんね。しかし技術が進歩し、より多くの企業がデータ活用に取り組めるようになってきています」

聞き手「そうなのですね」

つるぞう「ただ一方で課題もあり、データを蓄積するところまではできても、それを本当に活用して事業貢献につなげる段階まで到達できているかというと、企業によって差が開き始めているのが現状です」

聞き手「差、ですか。具体的にはどういうところで差が出ているのでしょう?」

つるぞう「いくつかありますが、まずデータ活用の目的自体が曖昧だったりします。あとは、それを扱える人材の育成や確保が追いついていないこと」

聞き手「人材の問題ですね」

つるぞう「ええ。それから、高速で大量のデータを処理するためのシステム投資が壁になることもあります。ですので、早くから取り組んできた企業とそうでない企業とで、成果に二極化が進んでいるのが実情かと思います」

聞き手「なるほど。そういう状況の中で『データエンジニアリング』という言葉も最近耳にしますが、これはデータサイエンスとはまた違うアプローチなのですか?」

つるぞう「私たちが重視しているのは、いわゆる流行りのビッグデータというよりも、もっと身近な、例えば工場の生産ラインなどから日々生まれてくるような『普通のサイズ』のデータを、どう事業貢献に生かすかという点です」

聞き手「へえ、『普通のサイズ』のデータ」

つるぞう「はい。これを私たちは『データエンジニアリング』と捉えています。1年から数年先を見据えた事業の損益改善にダイレクトにつながるような、地に足のついたデータ活用というイメージです」

聞き手「普通のデータを地に足のついた形で活用する、と。具体的にはどのような方法があるのですか?昔ながらの統計分析だけではないのでしょうか?」

つるぞう「もちろん従来の統計解析も重要ですが、特に私たちが注目しているのは『品質工学』という分野です」

聞き手「品質工学?」

つるぞう「はい。これは実験を非常に効率化し、製品やプロセスを迅速に改善・最適化できる、とても強力な手法です」

聞き手「強力なのに、ですか」

つるぞう「ええ。ただ、難解だと思われているせいか、本来最も活用すべき製造業の現場での普及が、残念ながら十分に進んでいないという現状があります」

聞き手「そんなに強力なツールなのに普及していない。それはやはり難解だからというのが一番大きいのでしょうか?」

つるぞう「それが大きな理由の一つだと思います。ただ、その難解さを乗り越えてでも得られるメリットを、私たちが十分に伝えきれていなかったという面もあるのかもしれません」

聞き手「なるほど」

つるぞう「例えば、完璧なケーキを焼く実験を考えてみてください」

聞き手「ケーキですか、はい」

つるぞう「何百回も材料の配合を少しずつ変えて試すのではなく、品質工学は、ほんの特定の組み合わせの実験だけで、最適な配合や焼き時間を見つけ出す『設計図』を与えてくれるようなものなのです」

聞き手「へえ、それはすごい効率的ですね」

つるぞう「そうなんです。この強力さをもっと現場で使いこなせるように、手法自体もよりシンプルで分かりやすくする工夫が重要だと考えています」

聞き手「なるほど、効率的な実験計画ですか。それはすごく面白い視点ですね。そこに、最近よく聞く『生成AI』は、どう関わってくるのですか?」

つるぞう「生成AIは、例えば商品企画や新しいアイデアの発想といった領域で、その効率を高める可能性があります」

聞き手「アイデア出しとかで」

つるぞう「はい。ですから、現場改善を加速するデータエンジニアリング、特に品質工学のようなアプローチと、企画力を高める生成AI、この両輪がうまく回ることが重要になってきています。最近ではその境界線も、それほど意識されなくなってきている感じがありますね」

聞き手「ということは、品質工学のような実践的なデータエンジニアリングの手法で、まず現場の効率をしっかり高める。その上で、生成AIのような新しいツールで企画や開発をさらに加速させる。この組み合わせが、他社や他国との差別化につながるかもしれない、ということですか?」

つるぞう「まさにおっしゃる通りです。重要なのは、単なる改善や問題解決で終わるのではなく、新しい価値を創造していくことです」

聞き手「新しい価値」

つるぞう「データエンジニアリングで現場の効率を高めて無駄をなくし、リソースを生み出す。そしてその浮いたリソースを、今度は生成AIなども活用しながら、もっと付加価値の高い仕事や新しい挑戦に振り向けていく。こうした地に足のついたデータ活用こそが、本当の意味での競争力を高める鍵だと、私たちは考えています」

聞き手「単に流行りの技術に飛びつくのではなく、まず自分たちの現場にある普通のデータとしっかり向き合い、品質工学のような本質的で強力な手法と、生成AIのような新しいツールを戦略的に組み合わせるということですね」

つるぞう「ええ」

聞き手「それが、日本の産業がもう一度輝くための一つの道筋になるのかもしれないですね」

つるぞう「そうですね。ですから、今日のお話を是非皆さんの身近なところに引き寄せて考えてみてほしいのです」

聞き手「はい」

つるぞう「もしあなたの仕事や関心のある分野で、まだ十分に活用されていないデータや、眠っている手法があるとしたら、それは一体何でしょうか?そして、それを活用することで、どんな新しい価値が生まれる可能性があると思いますか?日本の産業全体の復興も、そうした一つ一つの現場での具体的な実践から始まるのかもしれませんよ」

2025/06/15

【1億ドルコーチ】累計120億円以上の活動成果(※顧客様試算・幹部様ご確認の数値集計)

 株式会社ジェダイトでは、「わかりやすく、成果がでる」をモットーとして、国内製造業様の開発・設計の生産性と価値向上、人財育成を支援します。

 Amazonの経営工学カテゴリで1位となった「これでわかった!超実践品質工学」(増刷継続中)の著者で技術士の、つるぞうこと鶴田明三が直接指導。

 前職の大手電機メーカから現職まで約30年間培った経験とオリジナルのノウハウ・メソッドで、数々の品質改善、生産性向上、約1000名の設計品質リーダ育成の実績を挙げてまいりました。

 本職だけでも通算3000テーマ以上指導し、累計120億円以上の活動成果を上げております(※顧客様試算・幹部様ご確認の数値集計)。

 コンサルティング顧問契約、設計品質リーダ育成、社内研修、オンラインセミナー(ウェビナー)・講演、解析ソフトウェアのご紹介・販売まで、多岐にサポートいたします。

2025/06/14

「まず鶴田先生の本を読むべき」などお客様の声をご紹介!

 セミナー・研修にご参加いただいたお客さまからの声をご紹介いたします。

いずれも受講後アンケートから得た、生の声です。ありがとうございます。


非のない良いセミナーだった。東京にも来てほしい。大阪のみではもったいないです。
※全国対応いたします。

タグチメソッド、信頼性、統計、機械学習。何を聞いても的確に答えてもらえて、とても心強かったです。

☑本で読む100倍以上理解できました!

☑とにかくセミナー内容が濃い!初めて知ることも多くためになりました。

品質工学の社内導入に当たっての前段階での本質的な説明部が丁寧で大変理解しやすかったです。

10年以上の疑問が一気に解けました。「この講座で真の意味がわかった」などお客様の声をご紹介! 。

☑他の市販テキストには記載されていないことも含まれており分かりやすかったです。まず鶴田先生の本を読むべき

☑こちらのつたない課題説明に対しても丁寧に紐解いて、自分の理解以上に整理いただけました。

☑以前他社でボールを飛ばす研修を受けたときには、手順しか理解できなかったが、この講座で真の意味がわかった

☑交互作用にについて実験前、実験後の対応策を整理して説明してもらえた。このような相談相手が社内にほしい

これまでは抜けだらけということが認識できて怖くなった。DRの前準備が大事ということがわかった。


☑社内でもすでに活動しているが、基本的な部分の抜けや勘違いがあったと感じた。

☑具体的な講師の事例がよかったし、質問もごまかすことなく明確に答えてくれた

☑質疑応答にたくさんの時間を割いたので、色々な視点・気づきがあり大変よかった。

☑何でも答えてくれるので、実は社外講師を鶴田先生おひとりに集約しました

☑率直な感想は「もうちょっと講義を受けたかった・・・!」でした。分かりやすく、面白く、あっという間でした。


技術者のリカレント教育もお任せください!

2025/06/07

EMPOWEREDの思想で「設計品質リーダー」を育成する:自律的に成果を生み出すチームへ

設計品質リーダー育成コースの狙いを7分間の音声でご理解いただけます。 

(音声の内容)

今日の世界において、事業や会社の核となるのは「プロダクト(売上や利益につながる製品やサービス)」です。成長著しい新興企業の多くは「プロダクト力」が強いと認識されています。そして、『EMPOWERED』の著者であるマーティ・ケーガン氏が提唱するように、「普通のチームが並外れた製品を生み出す」ことこそが、成功の鍵となります。

 この度、弊社株式会社ジェダイトが提供する「設計品質リーダー(DQL)育成コース」をご紹介します。本コースでは、身近な改善活動だけでなく、チームをエンパワーし、優れた設計品質を通じて顧客に愛されるプロダクトを生み出すリーダーを育成することを最終的な目的としています。今回はその点に焦点をあてて考えてみましょう。
設計品質リーダーの育成に不可欠な本質的な要素とは?
「活力を得た状態」のチームの育成とは、単にスキルがあるだけでなく、チームが活力を得た状態、つまり本当にエンパワーされているかということです。これは、ただ言われたことをやるのではなく、自ら考えて動ける状態を指します。しかし、多くの現状では、チームに問題を解決するための権限や裁量が十分でないことが多いという課題があります。このコースが目指すリーダー像は、単に「これを作って」と指示するのではなく、「解決すべき顧客の問題はこれだ」という戦略的なコンテクスト背景を自ら発見し示すことにあります。その上で、どう解決するのがベストかを示し、あるいはチームに任せ、自由と責任を与えることを重視します。そのため、焦点は単なるアウトプット、例えば機能を作ったということに留まらず、それがもたらす本当のアウトカム(成果)、例えば顧客の満足度向上や市場シェアの獲得、最終的には売上と利益といったものに焦点を当てます。

成果にコミットする「テーマ設定・効果試算 
非常に実践的なアプローチも特徴です。受講生は研修中に、自分が今直面している課題や所属部署が抱えるリアルな問題を解決すべきテーマとして設定します。そして、そのテーマに取り組むことで、どれくらいの経済的な効果が見込めるのかを具体的に金額で試算します。れにより、「なんとなく良くなった」という曖昧な報告ではなく、例えば「この取り組みで年間1億円のコストが下がる見込みです」や「1億円の売上に貢献できます」といった形で、経営にも活動の価値がはっきり伝わり、現場で学んだことを実践し続けるための強い後押しとなります。品質工学やAIといった手法も学びますが、それらはあくまで目的を達成するための手段であり、重要なのは、なぜそれを使うのか、その背景にある原理原則を理解することです。
並外れた製品を生み出すための「リーダーシップとコラボレーション」 
このコースは、人的資本経営の課題に応え、さらに金額での効果測定という実践的な方法で、成果にコミットするリーダーを育てています。周りを巻き込み規模感のあるテーマを遂行していく実行力、責任感、リーダーシップを育成します。
講師による徹底した「コーチング」と「人材育成」
指導実績を持つ講師は、受講生一人ひとりに「マインドに火をつける」実践的なコーチングを提供します。これは、受講生が自律的で創造性に富んだリーダーとして成長し、将来のプロダクトマネージャー候補となることを目指します。
 このコースは、これからプロダクトリーダーを目指す方や、組織全体の開発力を本気で上げたいと考えているマネージャー層や経営層の方々におすすめです。
さいごに
 株式会社ジェダイトの「設計品質リーダー育成コース」は、「優れた企業には、人材活用において他社とは違う視点があり、それゆえに、技術リーダーが真のポテンシャルを発揮し、非凡なプロダクトを一緒に作れるようになる」という信念に基づいています。
 実際にこのコースを経て、年間で数億円、場合によっては数十億円規模の事業効果につながったという試算も複数上がっています。金額もさることながら、もっと大事なのは、受講者が自分が主体的に動くことで、こんなに大きなインパクトを生めるのだという成功体験であり、それによって得られる自信や成長の実感は計り知れないものがあります。最終的に目指しているのは、このような自律的で創造性に富んだリーダーとチームが組織の中にどんどん増えていくことであり、それが個々の企業の持続的な競争力となり、ひいては日本的経営の強みを活かした新しい成長モデルにつながっていくという姿を描いています。
この機会に、貴社の競争力強化への投資をご検討ください。
詳細なご案内は下記よりダウンロードできます。
設計品質リーダー育成コースご案内(長文注意)

受講形式:対面およびオンライン(御社システムでもご利用いただけます)
受講可能人数:1期につき4~6名程度まで
受講時間:1年目 1日(6時間より)×12か月
費用に含まれるもの:受講料、講座テキスト
費用:360,000円(税別)/月より ※詳細は人数によってお見積りいたします。

オンラインセミナー、コンサル等、お気軽にお問い合わせください。

技術者のリカレント教育もお任せください! 

2025/06/05

【セミナーご案内/AUDIOで6分】『設計品質リーダー育成コース』セミナー

 DQL育成コース:本気で成果を出す人材育成

ジェダイト社の「設計品質リーダー(DQL)育成コース」は、製造業向けの人材育成プログラムです。他と一線を画すのは、「具体的な経営成果」に徹底してこだわる点です。

まずは6分間の解説をお聞きください!


↓↓詳細な説明資料をダウンロード↓↓

https://data-engineering.co.jp/s/-dmp8.pdf


【違いとメリット】

  1. 「手法学習」より「成果創出」: 多くの研修が手法の習得を目指す中、DQLコースは職場の重要課題解決を通じた「効果金額(儲け)」の創出を最優先します。これにより、学んだ知識が確実に実益に繋がります。

  2. 成果の「見える化」と経営連携: 成果を金額で定量化し、経営幹部の承認を得るプロセスが特徴。7年間で120億円超(経営幹部確認済)の実績は、活動の価値を明確にし、経営層の強力な後押しを得やすくします。

  3. 「点」ではなく「線」の育成: 2年間の伴走型支援と、成果を出し続ける「仕組み」の構築を重視。一過性の研修で終わらせず、リーダーの自律的成長と組織への定着を促します。

  4. 「本気」の企業に特化: 「変わる気のない組織には勧めない」と明言。企業側の強いコミットメントを求めることで、真の組織変革を目指します。

  5. 「人的資本」の最大化: 日本の雇用慣行を活かし、変化に強く価値を生む人材を育成。これが持続的な競争力の源泉となります。

DQLコースは、単なる研修ではなく、企業変革を促す実践プログラムです。「本気で変わりたい」企業が、具体的な成果と成長を掴むための強力な一手となるでしょう。

受講形式:対面およびオンライン(御社システムでもご利用いただけます)
受講可能人数:1期につき4~6名程度まで
受講時間:1年目 1日(6時間より)×12か月
費用に含まれるもの:受講料、講座テキスト
費用:360,000円(税別)/月より ※詳細は人数によってお見積りいたします。

オンラインセミナー、コンサル等、お気軽にお問い合わせください。

技術者のリカレント教育もお任せください! 

【セミナーご案内/AUDIOで7分】『進化型 設計FMEA・工程FMEA』セミナー~設計のトラブルを未然に防ぐ秘訣~

 『進化型 設計FMEA・工程FMEA』セミナー~設計のトラブルを未然に防ぐ秘訣~

この講座は、皆さんが日々関わっている製品や、それを作る工程(ラインなど)の設計段階で、「もしかしたら、こんな問題が起きるかも?」という危険をあらかじめ見つけ出し、対策を立てるための手法である「FMEA(故障モードと影響の解析)」と、特に設計変更があった時に役立つ「DRBFM(変更点を中心とした設計レビュー)」について、実践的に学んで使いこなせるようになることを目指しています。

なぜこんなことが大切なのでしょうか?実は、製品が市場でトラブルを起こす原因の多くは、開発や設計の段階でのちょっとしたミスや見落としにあると言われています。そして、設計段階で見逃した問題は、後になればなるほど、直すのに何十倍もの時間とお金がかかってしまうんです。だから、設計の早い段階で「危ない芽」を見つけて摘み取っておくことが、品質を高め、コストを抑える上でとても重要なんですね。

まずは以下をクリックしてセミナーの位置づけを4分で聞いてみてください!


【講座概要】

■ 設計の品質を「見える化」するってどういうこと?
■ FMEAって、そもそも何?どんな意味があるの?
■ FMEAのやり方:2つのアプローチ
 ● トップダウン法(これはオススメしないやり方…)
 ● ボトムアップ法(この講座が強くオススメするやり方!)
■ 「故障モード」って具体的にどう扱うの?
■ FMEAの進め方:6つのステップで危険を発見!
 手順1:どこを調べるか決める(アイテムの指定)
 手順2:どんな壊れ方をするかリストアップ(故障モードの列挙)
 手順3:なぜ壊れる?壊れたらどうなる?(要因・影響の列挙)
 手順4:危険度を点数で評価(個別評価:a, b, c)
 手順5:総合的に見てヤバい?大丈夫?(総合評価とRI算出)
 手順6:みんなでチェックして最終確認(設計審査・DRBFM)
■ 点数の付け方 ~サクッと的確に評価する「4点評価法」~
 よくある「10点満点(相対評価)」と、この講座で推奨している「4点満点(絶対評価)」を比べてみましょう。
■ 具体例で見てみよう!ガスコンロのホースが壊れたら…
■ このFMEA講座の特徴
 この講座の大きな特徴は、「分かりやすくて、すぐに現場で使える」「間違ったやり方ではない、正しいFMEAの実務が学べる」という点です。自動車業界の厳しい品質基準(TS16949)の審査にも対応できるレベルの品質保証手法として、多くの企業で高く評価されています。

 まとめ FMEAを使いこなして、もっと良い製品を作ろう!

FMEAが形だけのものになってしまうのを防ぎ、皆さんの会社の設計品質や工程品質を本質的に高めるために、この講座で学べるスキルはきっと役立つはずです。未来のトラブルを予測し、事前に対策を打つことで、お客様にもっと喜ばれる、安全で信頼性の高い製品づくりを目指しましょう!

受講形式:オンライン(御社システムでもご利用いただけます)
受講可能人数:20名程度まで
受講時間:1日(6時間) ※ご希望により有償で実践相談会を追加できます。
費用に含まれるもの:受講料、講座テキスト
費用:270,000円(税別)

オンラインセミナー、コンサル等、お気軽にお問い合わせください。

技術者のリカレント教育もお任せください! 

【セミナーご案内/AUDIOで4分】品質機能展開(QFD)の基本と生成AIの活用セミナー

品質機能展開(QFD)ってなんだろう?~顧客の声から良い製品を作る秘訣~

「品質機能展開(QFD)」と聞くと、なんだか難しそう…と感じるかもしれませんね。でも、大丈夫です!これは、「お客様が本当に求めているものは何か?」をしっかり捉えて、それを新しい製品のアイデア出しから、設計、そして実際に工場で作るところまで、一貫して活かしていくための「仕組み」や「道具」のようなものだと考えてください。

一言でいえば、「お客様の声を、製品というカタチにするための設計図」を作るようなイメージです。このセミナーではそのうち、「お客様が本当に求めているものは何か?」を明らかにして、設計の目標(仕様)を定めるところまでを扱います。

まずは以下をクリックしてセミナーの位置づけを4分で聞いてみてください!


【セミナー概要】

1. なぜQFDが生まれたの?~QFDが必要なワケ~

2. QFDってどうやって進めるの?~具体的なステップを見てみよう~
ステップ0:準備をしよう!~トップの応援、チームを組む
ステップ1:お客様の「生の声」を集めよう!(原始データの収集)
ステップ2:お客様の声を分かりやすい言葉に変えよう!(要求品質への変換)
ステップ3:要求品質を整理整頓しよう!(要求品質展開表の作成)
ステップ4:技術の言葉に置き換えよう!(品質要素の抽出、展開表の作成)
ステップ5:設計の羅針盤「品質表」を作ろう!
ステップ6:製品の「売り」と目標を決めよう!(企画品質の設定)
ステップ7:お客様の「重要!」を設計に伝えよう!(ウェートの変換)
ステップ8:具体的な設計目標を立てよう!(設計品質の設定)

3.各ステップでの生成AIの活用
 原始データの整理や展開表への変換、また調査前の要求品質候補の列挙(重要度付き)、要求に対する解決アイデアなどを生成AIを使って効率的に実施する方法を紹介します。

 品質機能展開(QFD)は、お客様の隠れたニーズ(潜在要求)まで掘り起こし 、それを具体的な製品やサービスの設計に落とし込み、お客様に本当に喜ばれる製品を生み出すための、非常に強力な羅針盤です。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、ステップごとに丁寧に進めていけば、必ず皆さんの製品開発に役立つはずです。

受講形式:オンライン(御社システムでもご利用いただけます)
受講可能人数:20名程度まで
受講時間:1日(6時間) ※ご希望により有償で実践相談会を追加できます。
費用に含まれるもの:受講料、講座テキスト、生成AIによる要求品質出力3テーマ
 ※生成AIツールを買い取りたい場合は別途お見積り
費用:270,000円(税別)

オンラインセミナー、コンサル等、お気軽にお問い合わせください。

技術者のリカレント教育もお任せください! 

2025/06/03

開発リーダーの「アンラーニング」時代に最適なDQL(設計品質リーダー育成コース)

アンラーン(unlearn)」は、「学び」を否定するのではなく、これまでに学んだ知識や技術を振り返り、「思考のクセ」から脱却することで、知識や経験をより良く活かすためのプロセスです。変化が激しい現代では、特に、ある分野で知識や成功体験を重ねてきた人ほどアンラーンが必要とされます。製造業のエンジニアの皆様も、長年培った技術や特定の開発・設計手法、あるいは組織固有の慣習 に無意識のうちに「思考のクセ」がつきやすい立場におられます。日本の組織文化においては、厳格な解雇規制やメンバーシップ型雇用慣行が根強く、特定の環境への過剰な適応(「カルチャー対応スキル」への偏り)が進みやすく、これが「茹でガエル」 のリスクにつながる可能性があります。


設計品質リーダー(DQL)育成コースは、このような日本の組織文化に適合しつつ、持続可能な競争力を持つ人材、すなわち変化に対応できる柔軟性 を持ち、過去の成功体験の呪縛 や「問題解決症候群」(問題は与えられ、正解があり、誰かが教えてくれるものだという思考)から脱却できる自律的なリーダー を育成することを目指していると考えられます。

このコースが単なる技術習得にとどまらず、経営の実行を担えるリーダー育成を目的としている点は、アンラーンにおいて重視される「学びの手段化」からの脱却 や、成果だけでなくプロセスの探求 を重視する「アンラーン論」 の考え方と共通しています。

DQLコースを通じて、受講生であるエンジニアは、特定の環境に最適化しすぎた「カルチャー対応スキル」 だけでなく、普遍的な「スキル」 としてのテーマ設定能力やプレゼン能力、リーダーシップ などを習得します。これは、自身の「コア」 を再認識し、どんな環境でも通用する力を養うことに繋がります。

組織にとっては、テーマあたり平均1億円、合計120億円以上の効果試算という具体的な事業成果に加え、人材育成方法の仕組み化や、変化に強く自律的に経営を実行できる部隊を獲得できるメリットがあります。これは、組織レベルでのアンラーンを通じた適応力強化や、多様な人材の主体性を活かす組織文化の醸成 に繋がる可能性があります。

このコースは、既存の慣習や思考の固定化から脱却し、本気で組織を変革したいと考える企業 に向けたものです。


DQL育成コースの主な特徴 

  • 対象:日本の製造業の技術人材(企画、開発、設計エンジニア)
  • 目的:持続可能な競争力を持つ人材、特に経営の実行を担える自律的なリーダーを育成
  • 成果:組織文化の変革、継続的な事業成果、人材育成方法の仕組み化、自律的な経営実行部隊の獲得
  • 実績:7年間で5社13期100名以上のリーダーを育成、テーマあたり平均1億円、合計120億円以上の効果試算(経営幹部確認済み
  • 習得内容(受講生):テーマ設定・解決能力、プレゼン能力、リーダーシップなど
  • 対象企業:本気で組織を変えたいと考える企業
  • 募集枠:限りあり(現在2社様まで募集)

オンラインセミナー、コンサル等、お気軽にお問い合わせください。

技術者のリカレント教育もお任せください! 

設計品質の作りこみ活動が中々定着しない…という悩みをもつ会社様!⑤

   ●本活動の経営層からの評価はどうなのか?

最終月の成果報告会では、経営幹部にも参加いただきます。各テーマの成果を金額で定量化し、本活動の費用対効果を示し、本活動の継続を経営幹部に再確認いただきます。数多くの幹部の方々から「活動にブレがなく、本物だ(取締役事業部長様)」、「リーダーの成長が目に見えて今後が楽しみ(技術部長様)」等の肯定的評価をいただいております。

経営幹部に対して最も説得力があるのは、受講生のやる気と自信にあふれた成長と、成果金額でしょう。受講者の声や具体的数値については、弊社HPに掲載の前号までの内容をご参照ください。

●いますぐそのような活動を進めていきたい!

社内にそのような講師や推進部隊がいない、あるいはゼロからスタートしたいという場合は、弊社にご相談ください。ただし「お気軽に」とは申しません。本気で変わりたいという会社様限定とさせていただきます。命の時間を使って、本気で取り組む会社様ともに仕事をしていきたいと考えておりますし、ご一緒できることを心から楽しみにしております。


(本記事おわり)※いますぐ全文を入手


2025/06/02

設計品質の作りこみ活動が中々定着しない…という悩みをもつ会社様!④

  ●上記活動のための効果的なソリューションとは?

 このような課題を効果的に解決するソリューションとして、かねてより「設計品質リーダー育成コース(DQL)」をお知らせしてきました。

スクール形式の社内教育(研修と実践テーマのコンサル)を通じて、設計品質作りこみ活動を牽引できるような人財育成や活動のしくみ化を、トータルに支援しています(詳細は前2号の内容をご参照)。

 特に上半期は、実践すべきテーマの抽出と計画の期間としており、本コースの目玉です。受講生が自職場の現状分析・問題定義・根本原因究明から真に解決すべき課題をあぶりだし、改善実践の提言として計画にまとめていきます。これをテーマごとに徹底指導いたします。

 目的・目標値が明確な「儲かる」テーマをしっかりと設定することで、どのような手法を用いて改善していくのかが明確になり、成果がでます(品質工学ありきではありません)。たとえ当初は目標に達成しない場合でも、明確な計画とアドバイスにもとづきPDCAのCheck & Actが適正に働くため、継続して実践できるようになります。

 スクールでは平行して実践に必要となるツール(品質工学、統計手法など)の講座を実施しています。下半期は上半期の計画にもとづいた実践活動です。コンサル形式の実践検討会において、各自のテーマの進捗状況を確認、相談事項に対してディスカッションを行い、やる気の火を灯し続け、継続して活動できるよう支援しています。


(その⑤につづく)※いますぐ全文を入手


2025/06/01

設計品質の作りこみ活動が中々定着しない…という悩みをもつ会社様!③

  ●社内推進を成功させるポイント

 以上を踏まえて、どのように社内推進していけばよいのでしょうか。

①設計品質の作りこみや、品質工学を活用する目的、その必要性を明確にして、実践できるように説明する。目的に応じた手法を活用することになり、成果に結びつきやすい。また手段について納得して進めることで、やらされ感は少なく、自主性や継続性につながりやすい。品質工学以外の管理技術も同時に使用していくことも重要である。

②講師は十分な経験と考察にもとづいて、知識を体系化できており、実務で本当に必要な知識や困ったときの対処方法などを実践的に教えられる。スキル授与だけでなく、マインドに火をつけることができる。

③経営的な成果にコミットした活動。現状分析から「何をなすべきか」を明確にし、そこから目標値(成果金額と期限)を設定する。成果を必ず金額で定量化することが仕組み化されており、定期的にそれらが集計・評価され、経営幹部に報告され、活動継続の判断がされる。

④計画に入れて実施することと、しくみの整備。まずトップにより目的や適用展開の枠組みが明言することが重要であり、各階層でそれが理解、腹落ちされること。リピートや横展開や後進育成のしくみを整備し、自主的なリピートや展開につなげていくことが必要である。




(その④につづく)※いますぐ全文を入手