2012/12/16

「平成25年度技術士試験はこう変わる!」セミナー受講

 来年度(H25年度)より技術士試験(特に2次試験は大きく)内容が変更になる(10/17の投稿参照)。情報収集のために首記の講座を聞きに行った。かなり関心が高いらしく、受講生が主催者の想定人数を大きくこえたのであろうが、会場の変更の連絡が事前にあったほどだ。

 技術士会のHPで公開されている内容だけでは分からなかった(想定していなかった)内容もあり、有益だった。以下、セミナーの内容を詳細に紹介するのも差しさわりがあると思われるので、一部だけ覚書きしておく。

 特に選択科目の「選択科目に課題解決能力を問う記述式試験を新設する。」の部分は、深く考えずに読み飛ばしてしまいそうだが、もう1つの大変更である技術体験論文の廃止とあわせると、その意味が分かると言うのである。すなわち、選択科目の課題解決能力を問う記述式試験は、以前の技術体験論文の要約版(つまり、自分の体験に基づき論述させる問題)であり、これ自身も採点対象となるが、さらに口答試験での資料としても使用されることが強く想定されるのである。

 合わせて、出願時に同時提出する経歴書にも、特に技術士としてふさわしい技術体験1件を700字程度でまとめる様式が追加され、それも口答試験での資料として使われる。つまり、出願時に、筆記試験合格を想定して、完成度の高い技術体験文つきの経歴書を作成・提出する必要がある。しかも、そのフォーマットや記入要綱がはっきりするのは4月になってからである。いろんなパターンに耐えられるように、業務の棚卸しと体験の要約の準備が必要である。

 最後に1つ大事な情報を。技術部門全般の択一式試験であるが、足切りの場合論述式の採点を行わない措置がH27年度からと表向きはなっているが、「来年度から施行される」と考えておいたほうがよいとのことである。つまり、「択一式15問中9問(60%)未満は即、不合格」である。これは肝に銘じておきたい。

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