2014/02/02

技術士2次試験 口答試験内容(H25年度 経営工学)

いよいよ2月に入り、合否発表まで1ヶ月となった。
あわせて、口答試験(~1月下旬)も一通り終わったかと思うので、私が受験した「経営工学-数理・情報」の口答試験(設問)の再現をしておきたい。

場所は東京渋谷のフォーラム8、日時は、2014年1月12日(日)10:20開始、 試験官は2名。

試験開始の1時間少し前(9:00ごろ)に到着。受付を済ませると、試験室の隣に控え室があり、10名前後の方が待っていた。他の受験者の動きが目にはいると落ち着かないので、一番前の席に座る。

資料を見直しも行ったが、顔を拭いたり、フリスクを食べたりして気分をスッキリさせることに集中。

質疑内容は以下(応答の詳細内容は省略)。

1.業務経歴を説明してください。
2.学会はどこ?学会発表は何件くらい?レフェリーつき論文は何件?
3.技術士受験の受験動機は?
4.近いところに技術士はいる?
5.業務詳細について説明してください。
6.(詳細に対して)時系列の温度波形とは?どんな特徴量をとったの?
7.(同)マハラノビス距離の計算を工夫したとのことだが、どんな手法?
8.それを生産の現場に理解してもらうのに、どのように説明したのか。
9.事業上の成果とは何か、金額効果を定量的に。
10.Statworksに○○さん(下名)の技術が入っているということですね?
11.○○さん(下名)の技術が広く世の中で使われるいうことでよいか。
12.うまくいかなかった事例はありますか?その原因は?
13.誤差因子のもれをなくすにはどのような方法をとったのか。
14.交互作用が大きい場合に悩ましいが、どのような対応をとったのか。
15.今後コンサルとして独立するつもりは?
16.継続的に技術を高めてきましたか?また今後は?
17.もし技術士になったらどのように活躍するか。
18.技術士の3義務とは。名称表示の場合の義務について説明を。

1.の業務経歴と、5.の業務詳細の説明は必ず聞かれるだろうとのことで、それぞれ2分、3分程度の説明を用意していたが、練習ではつかえたりして、なかなか時間内で説明するのが難しかった。今回の試問では時間の指定がなかったので、落ち着いて説明できたのはよかった点であった。

また、業務詳細は720文字と十分に内容を説明する紙幅がないため、いかに口頭説明で追加説明をしてアピールできるかがポイントと感じた。実際、「マハラノビス距離の算出でも独自の工夫を行い」「考案したSN比は著名な統計解析ソフトStatworksにも採用され」などの説明は、興味を引いていただき、それに関する質問にもつながった。(Statworksは数理情報の試験官なら、当然ご存知との思惑もあった)。

2.で、学会発表は10回程度おこなったが、レフェリー付の論文は学生のとき依頼出していない、と正直に答えると、「う~ん、もったいないですねぇ」と言われたので、成果内容についてはそれなりに高い評価をしていただいたと感じた。なお、応答は「論文は今後、職制とも相談して出していくことを検討します」とした。

3.は想定質問。4.も簡単。

6.~11.は業務詳細に対する設問で、高度な技術力を駆使したか、本当に本人の業績かを確認するための設問がつづいた。ここに大半の時間が割かれた。
やや苦しかったのは8.の設問。実務では当然、自身が現場に説明したので、経験を話せばよいのだが、新しいマハラノビス距離をどのように説明したかを短時間で説明しようとして窮した。
9.については具体的な数値と根拠を用意していたので、試験官の方に「うん、うん」と深くうなづきながら聞いていただけた。

12.も技術士としての技量や見識を問うもので、自分の失敗を認め、原因を究明し、再発防止ができているか(成長のあとが見えるか)、というもの。「誤差因子の抽出不十分や、制御因子の交互作用の影響で、実験での結果が量産で再現せず」として、13.14.の質問につながったように、自分の得意な品質工学(パラメータ設計)のところに話を呼び込めたことと、独自の対策を説明できたことは、よかった点。次の質問を自分の得意分野に もっていくことはとても重要。

15.あたりから固有技術を離れて、技術士としての見識を問う問題に移行。
16.はCPDで定番。特許、社内外講師、学会・研究会活動などをアピール。

18.にきてようやく技術士法で、3義務しか聞かれなかった(念のため「義務だけでよろしいですね」とは確認して)。3義務のうち、名称表示の場合の義務についてだけ、内容を聞かれた。応答した内容に、「うん」と深くうなづいていただいたことを確認。

筆記試験の内容に関する確認はゼロ。試験は問題なくできていたということか。
(筆記試験に合格していても、こちらには60点以上とれていたという情報しかないので、疑心暗鬼だ)

「これでよろしいですね」と試験官どうしで確認したのち、終了。
部屋を出て時計を確認したら、ちょうど20分経過していた。

表に次の受験者が座って待っていたので、「がんばってください」と会釈して、退散。フォーラム8を出て、少し歩いたところで、かみさんに終了の旨を電話で連絡。

さて、最大10分の延長が許されているとのことだっただが、時間通り終了できたので、加点法のこの試験では、規定の点数が取れたものと考えている(そうでないと、気が気でないので、そう思いたいというのが正直なところ・・・)。

発表は3月3日である。


株式会社ジェダイト(JADEITE:JApan Data Engineering InstituTE)

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