2010/10/19

99年の機械学会関西支部のセミナー「最新の三大手法を採用した新製品開発」

 昨年の投稿で品質工学を入門して10年になる話をした。きっかけは99年11月24,25日の機械学会関西支部のセミナーで、2日間で品質工学、TRIZ、QFDの3大手法が学べるというものであった。その中の原先生をはじめとする講師陣の品質工学の考え方、熱意に魅せられて、入門するようになった。

 そのときのテキストが出てきたので読み返してみると、3大手法のほかに、ITEQインターナショナルの中野氏(現在副社長)による技術開発の進め方の話が最初にあったことを思い出した。そのときはそんなものか、と思う程度であったが、この10年以上前の内容は、実は同氏著書である「上級タグチメソッド」の7章”タグチメソッドを用いた開発の進め方”にほぼ同じ記載がある。

 99年当時はまだ下名は担当者だったので、技術開発マネジメントの視点が希薄だったためか、この話はアンテナに引っかからなかったのであろう。10年たって、「上級タグチメソッド」を読んだときにはこの部分にもっとも感銘を受けたのだ。

 10年前にそのような技術開発の進め方が確立されておりセミナーのはじめに説明されていたこと、それにこの2日間のセミナーが無料であったことに今更ながら驚く。技術開発の進め方と品質工学、ほかにもTRIZとQFDもあったわけだが、この2日間のセミナーはン万円以上の価値があったものと断言できる。

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