2011/08/16

北海道紀行2011(その7)

 7/29(金)、晴れ。旅行も終わりに近づいてきたが、本日がメインイベント。自他共に認める運動系ヘタレの娘の根性を叩きなおそうと、大雪山の黒岳登山を敢行。親のほうも、もう子供と登山が出来る体力があるのは、もう何年もないだろうから(親もヘタレか)。

 黒岳は大雪山系の1984mの山で、真夏でも頂上付近で雪渓を見ることが出来る。高山植物やリスなどの動物にも遭遇できる。山自身は北海道では高いほうだが、層雲峡からロープウェイで5合目まで、そこから少し歩いてさらにリフトで7合目まで行けるため、実質の登山行程は3合分となる。

 7合目から頂上までの道のりは1.7kmで、大人の足なら1時間ほどで登れる(下名もこれまで3回登った)。うちは普段自家用車に乗らないので、子供は小さいころから健脚ではある。問題は最後まりやり遂げられる精神面と踏んでいた。天候も頂上付近の状況も良好とのことで迷わず決行。

 朝8:00には美瑛を出て、層雲峡に着いたのが10:00すぎ。10:20発のロープウェイに乗って、リフトも乗り継ぎ、7合目に到着。入山届けを出していよいよ登山開始が11:00。意気揚々と登りだした。

 娘はやはり持久力はあるようで、山登りの短調さ飽きもマーブルチョコレートを1つ食べるとすぐにまた歩き出す。口ではかなりグズグズ言っているだが、脚はずっと動いている。子供の体力を考えながら、ゆっくりと歩き、小刻みにマーブル休憩をいれながら、1時間40分かけて登頂!軽装でも登れる手軽な山とはいえ、1つのことを根気強く成し遂げたのはこれがはじめてかもしれない。

 頂上でおにぎりなどの軽い昼食をとったあと、13:00よりさらに800m先にある雪渓ポイントへさらに進む。800mという距離を甘く見ていたのだが、下りのがれ場が結構な難所で、登頂までの疲れもあいまって、娘が泣き出してしまった。数10mほどだけ負ぶって降り、そのあともなんとか励ましながら、雪渓に到着。しばらくすると機嫌もなおったので、娘の目的の雪合戦を楽しむ。

 大人だけ交代ですぐ近くの石室(いしむろ)まで往復して、飲み物などを調達(500mlのポカリが500円も場所を考えれば仕方なし。学生時代に来たときは買えなかったなぁ・・・)。少し休んでから来た道を登り、山頂へ。山頂からの下山開始は15:00。少し遅くなってしまった。

 登りが1時間40分だったので、下りも同じかもう少し早く降りられると思っていたが、歩幅の小さい子供には、段差の大きい下りは難所。手をとりながら、励ましながらのゆっくりの下山となり、7合目到着は2時間後の17:00。雪渓までの往復は5km、実質の所要時間が5時間半。登頂したときも感動したが、7合目のリフト乗り場が見えてきたときは、ほんとうに成し遂げたんだと、家族で娘の成長を喜んだ。今後も機会があれば、登山に挑戦したいと思った。

 帰りは当然くたくた。層雲峡の温泉で汗を流したかったが、今夜の宿泊は小樽。ほとんど高速道路でつながっているとはいえ、カーナビの表示は230km。ここでの温泉と食事はあきらめて、高速を走らせることに。途中のSAで食事をとり、高速を走る(膝が笑っているので安全運転)。小樽到着が21:30。この日は残念ながら小樽の夜を楽しむのはパス。感動の余韻に浸り、明日に備えることにした。


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