2018/03/07

直交表と品質工学⑧

過飽和計画(Super-Saturated Design)

表の自由度より因子の自由度が大きい場合をいう。
 cf. 通常のL18直交表 表の自由度17>因子の自由度15(未飽和)
 cf. L18+B’ 表の自由度17=因子の自由度17(飽和)

以下の例では21因子を12行の表に割り付けている。
殆直交表よりさらに直交性は低いが、多くの因子を少ない実験数で検討できる(正確な要因効果は無理)。
開発当初の因子のおおまかなスクリーニングに使える。


SSDのS/Wデバッグへの適用がQES2009で紹介されている。
QES2009-No.80 「ソフトウエア開発の基本機能」 松坂 昌司
※独自に「計画的欠番法」と言っている。

L36直交表のうち12列を抜き出した計画(SSD)でも、2因子の組み合わせの網羅率が95%と高いことを示した。
さらに過激に行数を減らしたものもある(L36-9行、L36-4行など)。




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