2023/08/17

「品質工学の7つの壁」~その解決方針とは?②

 品質工学を社内で推進しようとしても,腰が重い,実施したとしてもリピートや定着に繋がらないなどの問題を散見する.以下筆者の指導経験に基づき,活用や推進がうまくいっていない組織の特徴についてまとめました。7回に分けてお送りします。

品質工学の壁2:直交表実験(18モデルもの試作実験)を実施する時間がない

 品質工学といえばすぐに直交表実験と考え、素委員者はそれを強要しがちです。教育研修でも,直交表実験の手順を教える傾向が強く、ボールを発射して飛距離を計測するような実験では、手順は学べるものの、その意味するところや、実務への応用の仕方が分からない、ということになりがちです。

 そのためには、直交表にこだわらない運用の推進が必要です。推進者自身は品質工学の「評価」における有用性は理解できているでしょうか。また直交表を使用する目的は理解できているでしょうか。
 まずは設計した品質の見える化(機能性評価)と比較による設計改善に重点を置いた活用を実施しましょう。これだけでも品質改善は可能なのです。まずは、直交表を使用しない品質工学の推進によって(品質工学という言葉すら必要ありません)、アレルギーを取り除いていきましょう。
 もちろん直交表自体は有用なツールですので、その活用は設計改善・最適化のためのオプションと位置づ強要せず、直交表実験が可能で有用ば場面と特定して進めるとよいでしょう(どのような場面が有能なのかは、弊社にお問合せください)。
 教育研修では機能性評価の背景や考え方を中心とし、パラメータ設計等の手順はできるだけツール化してだれでも活用できるようにすることも重要です。

このような課題にお悩みの企業様は、お気軽に株式会社ジェダイトまでお問合せください。

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