2023/08/21

「品質工学の7つの壁」~その解決方針とは?⑥

 品質工学を社内で推進しようとしても,腰が重い,実施したとしてもリピートや定着に繋がらないなどの問題を散見する.以下筆者の指導経験に基づき,活用や推進がうまくいっていない組織の特徴についてまとめました。7回に分けてお送りします。

品質工学の壁6:成果がうまく示せない

 品質工学の活用にあたり、活動計画時にテーマの位置づけや目標値が明確化されないまま進めているケースが目立ちます(手法の適用が目的化)。えてして目先の困っているテーマでもって、見切り発車のまま手法を当てはめる進め方が目立つのです。そして実施してうまくいった場合でさえも、「なんとなく良くなった」レベルで終わっています(失敗した場合はいうに及ばずです)。これでは、活動を支援する経営幹部に、具体的定量的な成果が見えません。「何年もあっているが成果はでたのか」と半信半疑になり、いずれはやらなくなります(たいていは、フェードアウトするか、経営幹部の交代のタイミングで)。

 それを避けるためには、経営的な成果(金額と期限)にコミットした活動を行う必要があります。これは品質工学に限った話ではありません。まずは事実に基づいた現状分析から「何をなすべきか」を明確にし、そこから目標値を設定します。目標値を必ず金額で期限付きで定量化することが大切です。弊社では、どのように金額に換算するかも紹介しています。そのようなことが活動として仕組み化されており、定期的にそれらが集計・評価され、経営幹部に報告されることが必要です。このような取り組みを、弊社では「設計品質リーダー育成コース」の中で、人財育成と成果出しの両面で推進していく活動を行っています。

このような課題にお悩みの企業様は、お気軽に株式会社ジェダイトまでお問合せください。

わかりやすい品質工学(タグチメソッド)のコンサル・研修・オンラインセミナー(ウェビナー)・講演のことなら・・・株式会社ジェダイト

Amazon1位獲得の品質工学の本 「これでわかった!超実践品質工学」


0 件のコメント: