2023/08/20

「品質工学の7つの壁」~その解決方針とは?⑤

 品質工学を社内で推進しようとしても,腰が重い,実施したとしてもリピートや定着に繋がらないなどの問題を散見する.以下筆者の指導経験に基づき,活用や推進がうまくいっていない組織の特徴についてまとめました。7回に分けてお送りします。

品質工学の壁5:SN比などの統計計算やデータ解析が難しそう

 講師のなかには、従来型の田口のSN比にこだわる(あるいはそれしか知らない)人もいます。従来型のSN比では、自由度、期待値、純変動などといった、統計的内容を説明しなければならず、講義が冗長・退屈になりがちである。このような知識は品質工学や統計の専門家には必要だが、設計・評価の実務担当者にはすぐには無用なであり本質的ではない。その結果、実効的でない内容に時間を浪費し、受講生は数理が理解できず挫折したり、品質工学は難解という印象をもってやらなくなったりするのです。

 そうならないためには、SN比の中でも数理が理解しやすく、さまざまなデータ形式に対応できるエネルギー比型SN比の活用を勧めます(エネルギー比型SN比については弊社サイトから解説レポートをダウンロードできます)。講義で計算を一度理解したら、実務ではエクセルなどのツールに任せればよいのです(著書「これでわかった!超実践品質工学」の付録に計算ツールがついています)。そうすることで、教える側も教わる側も負担が減り、計算よりも付加価値有無部分、アタマを使うべき部分に費やす時間を増やせるのです。

このような課題にお悩みの企業様は、お気軽に株式会社ジェダイトまでお問合せください。

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