2017/03/13

エネルギー比型SN 比の解説④

2.5. 従来のSN比の課題(4) ~計算の複雑さ(使用面、教育面での困難性)~

たとえば動特性のSN比の場合、偶然誤差の変動Veを計算する必要があり、そのため、交互作用項を含めた複雑な分解計算が必要である。また自由度の理解も必須となる。図表2.5.1のような、標示因子P、ノイズ因子N、信号因子M、繰り返しがある場合のデータの場合、以下の要因の変動をすべて計算してVeを求める必要がある(カッコ内は自由度)。交互作用は残差にプールできるものも多いが、そのためには分散分析が必要で、いずれにしても多数の変動への分解は必要である。




全変動:T(24)
主効果:β(1, P(1), N(1), M(2)
2因子交互作用:β×P(1), β×N(1), β×M(2), P×N(1), P×M(2), N×M(2)
3因子交互作用:β×P×N(1), β×P×M(2),
β×N×M(2), P×N×M(2)
残差:e(3)


 以下、エネルギー比型SN比について従来のSN比との比較で議論していくが、SN比の違いにかかわらず、SN比計算で使用するデータ(機能の定義:何を計測するか、ノイズ因子の定義:どのような有害要因に対する評価なのか)の質が重要である。しかし本稿ではそれは前提条件として成り立っているものとする。つまり技術的には正しい機能、ノイズ因子を用いているのに、計算方法によって、結果に違いが表れる場合を議論する。

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